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November 2016

2016.11.27

ポッドキャスト『Harukana Show』で村上春樹の訳した『グレート・ギャツビー』について語りました

イリノイ州アーバナシャンペンからお送りするポッドキャスト「ハルカナショー」、No.297, Nov.25, 2016 「秋の夜長、村上春樹の世界観にふれるwith Tateishi」ということで、最近のマイブームを話そうと思って、このブログに書きそびれたままのネタ、村上春樹が訳したスコット・フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』の話をさせていただく。

ポッドキャストは(こちら)より。

最近はまったく村上春樹を読んでないのだけど、高校時代に集中的に読んでいた時期があって、その延長で『グレート・ギャツビー』も当時の翻訳で読んだけど、なんかさっぱりで、でも書き出しと結論の部分の美しさは確かに印象が残っていた・・・という作品だった。村上春樹がもっとも好きな小説として挙げていて「老後の楽しみとしていつか翻訳する」と何かのエッセイで書いていて、それがいつのまにか10年前ぐらいに早々に出版されていたことを知りちょっと驚いて、ずっと気になっていて、最近ようやく手を出した・・・という顛末。

装丁に関してはこっちの下のほうの廉価版?のバージョンのほうが断然好みなんだけど、なぜかAmazonではこのバージョンが表示されない。
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ちなみにこの一連の翻訳シリーズは和田誠氏による他の装丁も絶妙にツボな写真を使っていてすごく好き。
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作家にしろミュージシャンにしろ、その本人が強く影響を受けた大好きなアーティストの作品にたいしてカバーをしてみたりオマージュを捧げたりするのはすごく興味深いもので、たとえば個人的にすぐ思いつくのはローリング・ストーンズがカバーするロバート・ジョンソンの『Love in vain』とか、「この曲本当に大好きなんです濃度」の高まりが素敵すぎて(あ、このブログの左端の下のほうに表示してる、好きな音楽動画を集めた中にも未だにアップしていますが)、もはや原曲よりもさらに違う味わいを放っていて、いろんなライヴ音源とかをネットでいろいろ探したくなる。アーティストによる「一方的な思い入れ、片思いっぷり」みたいな情熱を本家に向けて捧げていくそのテンション、私は好きである。

とにかく、フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』ですよ。村上春樹が作家人生を賭けて最大限の愛情を込めて必死に翻訳した文章が面白くないわけがなくて、文章表現として何を読者に示して、どこで会話文を入れて、どこで情景描写を行って、どこまで言葉で説明するか/あるいは説明しないのかといった独特のバランス感、立体感というか・・・村上春樹は「テクスチャー」などと表現しているけれど、そういう「ある種の感触」が絶妙で、たしかに村上春樹がこの小説の魅力を力説するだけのことはある気がした。他のところで村上春樹は「文体とは乗り物みたいなもの」と書いていたことが印象的でずっと覚えているのだが、今回の翻訳を読んで、あらためて「読者を乗せて運ぶ」という概念を考え抜いていくことが文章を組み立てていくうえでの重要なポイントなのだと実感。

で、そうしたフィッツジェラルドなどの文学者を見出して編集者として支えたマックス・パーキンズの評伝を今読んでいるところで、例えばこの『グレート・ギャツビー』の完成までをパーキンズがどのようにオーガナイズして軌道修正させていったかなどのエピソードがすごく興味深かったり。
この本を原作として作られた映画で、今年たまたま日本で公開されている『ベストセラー:編集者パーキンズに捧ぐ』を見逃したことを後悔していたのだが、よくみたら関西では1月にも京都シネマとかでやるみたいで、ありがたい。

しかしこの映画版の主軸である肝心の作家トマス・ウルフの本って日本でなかなか手軽には手に入らないのが謎。古本でやたら高値になってる。


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2016.11.14

ULTRA4@今年も学園祭に出させていただきました、の話

 今年も学園祭で、職員おっさんバンド"ULTRA4"で出演させていただく。

 今回の開始時間が夕方17時前で、晴れた秋の午後の空の色や、周囲をただよう空気感が刻々と変わっていくような時間帯で、ステージ上でOasisの『Champagne Supernova』を演奏しているときなど、あの曲の雰囲気とともに忘れがたい気分を味わった。

 あの日のセットリスト。

 Jet 『Are You Gonna Be My Girl』
 

 Feeder 『Just a Day』

 Feeder 『Just The Way I'm Feeling』

Oasis 『Champagne Supernova』

もうホントにこの曲大好き。そして今回の出演に際して、あまりに練習しなくて新曲を覚えたがらない私に業を煮やして(?)、メンバーがこの演奏し慣れた曲をセットリストに加えてくれたことに感謝。

Feeder 『Feeling A Moment』

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ちなみにこの日の演奏直前まで、伏見区の大手筋商店街で友人がかかわる「蔵ジャズフェスティバル」にいてて、フジヤマウンテンのクールな演奏を時間ギリギリまで味わって、その足で学園祭会場に向かったのも、すごくハイテンションな刺激を受けることができて良かった!

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2016.11.07

ポッドキャスト『Harukana Show』 No.294,『TED TALKS』を熱く語る with Tateishi/そして改めてTEDで大好きな「スローテレビ」のプレゼンのおもしろさについて

イリノイ州アーバナ・シャンペンより、ハルカナショーの最新話でトークをさせていただきました。
このあいだブログで書いたネタをそのまま話していますが・・・例のTEDの本の件ですな。
ポッドキャストは(こちら)より!

で、このポッドキャストのブログで書かれているように、私がおすすめするTEDのトークとして挙げた(以前もブログで書いた)ノルウェーの「スローテレビ」の話、『トーマス・ヘルム: 世界で一番退屈なテレビ番組がやみつきになる理由』を、久しぶりにあらためて自分でもクリックして観てたのだけど、いやー、何度観てもグググっと魅入ってしまうな、これは。

このプレゼンテーションは自分にとって非の打ち所がない。「スローテレビ」というコンセプトを説明する本人がテンション高く早口になったら元も子もないわけで、あえて抑制をきかせて、淡々と、しかしジワジワと笑わせようとするその雰囲気づくりがまずもってバッチリだし、そして何よりテレビ制作者ゆえにプレゼンを補助するヴィジュアルの作り方や見せ方が上手だし。喋っている本人が、どことなく、なんというか、自分では未だにこの面白さに半信半疑であるかのような、ちょっと頼りなさげな感じすら漂わせているあたりが、このプレゼンを最後まで聴きたくなる効果を生んでいるような気がする・・・つまり、話のヘタな人って、往々にして「すごく面白い話があってですね」とか言ってしまうわけで、その逆をいっているわけですな。聴く人それぞれが自分からそのなかにある面白さを見出してもらうことのほうが、よっぽどプレゼンでは大事なのだと、このトークは教えてくれている。

そして自分たちがやってきたことの面白さや意義をを適切な順序で余すところなく伝えきったあとに、
「何にせよ、少し奇妙なくらいの時にこそ人生は面白いものになるんです」
っていうこのシメのセリフも、すごく良い。


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2016.11.05

Feederのライヴのこと、そして次の土曜日は学祭に職員バンドで出ます

 次の土曜日12日は職場の学園祭でULTRA4の演奏をさせていただく。たぶん16:50ごろ。

 今のバンドはoasis以外のバンドの曲のコピーもやっていて、そのひとつがFeederなのだが、奇しくも本物が来日して大阪でもライヴをやるというので、バンドメンバー総出で観に行ってきた。

 整理券番号が前の方だったので、最前列で味わうホンモノのFeeder。そもそもバンドメンバーのmizuix氏が昔からプッシュしていてその影響で聴いているのだが、とはいえ自分は曲名とかをちゃんと覚えているわけでもなく、ちょっと申し訳ない気持ちもあった。
 バンドのメンバーの顔と名前もほとんどわかっていなくて、それも申し訳ない。でも最前列で演奏に圧倒されて楽しくて手拍子してた。
 この日演奏したあらゆる曲がよくて、帰り道もずっとテンションが高ぶっていたのだが、でも個人的には知らない曲も半分くらいあって、うむ、申し訳ない。
 最前列の端にいたファンが、バンドのお膝元であるウェールズの旗を振り回しているのが見えて、あぁこういうのも準備しておけばよかったと思えた。とはいえ、私はイギリス好きを公言し続けているくせに、実はまだウェールズにまでは行ったことがなくて、申し訳ない。



↑自分たちがコピーしている『Just The Way I'm Feeling』。この曲は弾いていて心地よい。はじめてこのPVを観たが独特の味わいでかなり好きだ。

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ちなみに今回のFeederのライヴは、フレッド・ペリーの主催するイベントでもあり、来場者全員にフレッドペリーのロゴ入りリストバンドが配られて、おおいに嬉しがったのだが、よく考えたら今までフレッドペリーなんて高い服買ったことなくて、やっぱり、申し訳ない。

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