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January 2017

2017.01.25

古い時代のF1ファンにとってグッとくる体験ができるのは、実はこんな金曜日のことだったりする。

今日の記事はひさしぶりに「元F1マニアとして」体験したことをテンション高めに書いていくので、恐縮だが、ついて来られる人のみ読んでいただくしかなく、そこのところをあらかじめ断っておく。

ちょっと前の話になるが、たまたま金曜日の平日に休みを取り、せっかくなので日帰りで遠出をしたい気分になったので前日の夜にいろいろと調べてみた。「そういえば鈴鹿サーキットは最近どうなっているのかねぇ」とホームページをみると、ちょうどその土日に「Sound of ENGINE」というイベントがあることを知った。これは懐かしのレーシングカーのデモ走行を行うというもので、よくみるといろいろなカテゴリーのクラシカルなマシンが参加予定で、そしてF1マシンもなかなかのラインナップだった。そして開催日前日の金曜日は、準備日として「練習走行」のみが行われる旨が書かれていた。この練習走行は、土日のイベントのチケットを持っていれば観覧可能とのことだったので、日帰り小旅行のネタとしては悪くないと思った。

こうして金曜日の朝にひとまずコンビニで土曜の1日券を買って、私は鈴鹿に向かったのである。

そして結論から言うと、金曜の練習日に鈴鹿サーキットを訪れてみたことで、私は古い時代のF1マシンのファンとしてこれ以上ない最高の時間を味わうことができたので、以下そのことを報告させていただく。

このイベントのチケットを持っている人は、「パドックエリアも入場可能」と書いてあり、そのことが私を鈴鹿に行かせるうえでのモチベーションのひとつにもなった。普通、パドックエリアというのは特別なチケットを持っていないと入れないイメージがあり、「レースをやる側」の世界に触れるエリアのはず、なのである。「Sound of ENGINE」の入場客は気軽にパドックにまで行けるのであれば、それはとても価値のある機会だと思った。

そして金曜日はまだイベントの準備が行われている状況で、遊園地の入場料を支払ってサーキットエリアに向かいつつ、あらかじめコンビニで買っておいた「Sound of ENGINE」のチケットもすぐに取り出せるようにカバンに入れていたのだが、「パドックへのトンネル入口」に足を踏み入れ(緊張した)、そのまま突き進んで、トンネルを出てついにパドックエリアに来た!となっても、なぜか私のもっているチケットをチェックする係員などはおらず、私はどこに行ったらいいのか分からないまま、そのままピットの裏側まで普通に訪れることができた。

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で、いきなりピットガレージには、こういう状況を間近で見ることとなった。

たとえばカナダの富豪、ウォルター・ウルフのF1マシンがぽつんと置いてあったり。

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おいおいおいおいおいおい(心の中の声、動揺)。

私の生まれた1977年のF1でチーム初出場・初優勝を挙げたマシンである。後にフェラーリでチャンピォンになる南アフリカのジョディ・シェクターが乗っていた。もちろん、はじめて実車を観た。

ええと、これ、わたし、じっくり見学してていいんでしょうか?(心の中の声、動揺つづく)

でも、周りをみると、私と同様の、おそらく普通の客だと思うのだが、そのあたりをウロウロしていて、そしてピットガレージだったり、あちこちに立ち入っている。

ここは鈴鹿サーキットのピットガレージである。部外者の私がピットガレージにいていいんでしょうか。その想いを抱えつつ、表向き冷静にカメラで撮影しまくっていた。

通常のレース時には「ピットウォーク」というファンサービスのイベントはよくあって、決まった時間だけ、観客がピットレーンを歩いてガレージの中のマシンを外側から見学する・・・というものがあるのだが、どうみてもこの日の午後は、そういう「ピットウォーク」ではなく、単に「誰しもがピットガレージもピットレーンも、さらにピットウォールにも立ち入ってても特に何も言われない」という、かつてのモータースポーツファンだった少年時代の私にとっては鼻血が出るような状況だった。「マジっすか、マジなんですか、この状況は!」と、内心ずっと叫びっぱなしであった。

ちなみに耐久レースのグループCカーのカテゴリーも今回登場していて、その迫力ある佇まいにも圧倒。

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そうして、今回のイベントの「目玉」である2台の車を手がけている、外国人スタッフだけのピットガレージがあった。
フェラーリ312Tと、ティレル006。マジか・・・。

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ここも最初は遠巻きに観ているだけなのだが、他の一般客がカジュアルにガレージの中を通って、マシンを間近に観ていたりするので、私も徐々に中に入り、この状況のなかで、この貴重な車の整備作業をかなり長い時間見守っていた。

イベントのスポンサーの関係だったり、クラシックなレーシングカーを管理する団体から派遣されてきた雰囲気のスタッフさんなので、「レースをやるために来た」わけではなく、「趣味人のオジさんたち風情」のただよう現場だった。それゆえに、我々一般ファンもあまり臆することなく、ガレージに佇んでいられた気がする。

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なので、「ええと、何か飲み物でも買ってきましょうか?」とか言いたい気分でもあった。

しかしだ、目の前のこれ、フェラーリ312Tだ。ニキ・ラウダとともにこの当時のフェラーリで闘ったクレイ・レガッツォーニの車だ。1975年だ。

エンジンの試運転がはじまる。煙と匂いがただよう。時代を超えて、豪快なエンジン音が私のいる空間に響く。ええと、私はここに居てていいんですよね? そればっかり頭によぎる。

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動画も撮ってみた。

なんだこの、贅沢な時空間。

テスト走行の時間がはじまり、時間割にしたがってそれぞれのカテゴリーのマシンが走って行く。
そんなわけでグループCカーが野太い音とともにコースに出て行き、メインストレートに戻ってくる。

そしてそれをピットウォールにへばりついて見届け、爆音につつまれている。
ええと、ほんとに、ここに居ていいんでしょうか、危険といえば危険な場所なんですけど!?

そして着々とフェラーリF1が整備されていき・・・
誰が運転するんだろうと思ったら、さっきまで整備していたおじさん、ガレージの隅で着替えをはじめて、まさかのレーシングスーツ姿に。
いやー、このへんの、なんというか、アバウトな展開に、笑えてきた。

こうして発車準備が整い、ガレージ内にエンジン音が轟き、スタッフの兄さんが1人で後ろからマシンを押すのだが、ここまでくるともはや私も一緒に手を貸して押そうかというぐらいの勢いになっていたが、ガマンして動画を撮るほうを選んだ。

そんなわけで、この日私はひさしぶりにF1マシンにとっぷりと浸かって、なんともいえない充実感を味わった。
間違いなく翌年のスケジュールや来日マシンを確認していることだろう。そうか、現役のF1レースではなく、私はもはやクラシックカー趣味みたいなもので、こういう方面でF1を追ってもいいのだとあらためて実感した。

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テンション高まって自撮りもするわな、この場所だと。

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またこういう光景を見たいと思う!

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2017.01.02

『広辞苑』一冊あればできるゲーム「たほいや」で遊んでみた

ボードゲームフリークのbayashi氏らの賛同を得て、前からやってみたかったゲーム「たほいや」を今回はじめてプレイしてみる。

「たほいや」とは、『広辞苑』のような辞書一冊と、紙とペンがあればできる遊びなのである。
90年代にフジテレビの深夜番組で、このゲームをそのまま番組にしたこともあり、その道では知られたゲームである。

ウィキペディアで紹介されているルールに少し加筆してみたが、こういう流れである。

1.親を決める。

2.親は、辞書の中から誰も知らなさそうな単語を探し、それをひらがなで書いて他の人に提示する。もしその単語を知っている人がいたら、その人は別の単語を要求することができる。

3.子は、提示された単語の意味を考えて親に渡す。(つまり、ニセの回答を創意考案する)

4.全員の解答が集まったら、親は辞書の定義も含めた解答を読み上げる。誰がどの解答を書いたかは親以外わからない。

5.子は、親が読み上げた解答の内、正しい意味(つまり広辞苑に載っている意味)と思う物に1~3枚のチップを賭ける。
先に賭ける枚数のみを提示する。
次に、子の全員が同時に、どれに賭けるかを提示する。
親は正解を発表し、清算する。正解者は、賭けた枚数と同じ数のチップを親から受け取る。不正解者は、賭けたチップを選択した解答を書いた人に払い、さらに親に1枚チップを払う。全員が親を務めたら1ゲーム終了。チップの多い人が勝者となる。

YouTubeでも当時のフジテレビの番組がいろいろアップされてて、観てると自分たちもやりたくなるのである。
↓この動画はルール説明に特化して作られたバージョン。

なにより、このときの子の参加者が「書きそうなニセ回答」がどれかも、その人の個性やパーソナリティーから推測していくこともポイントである。

ちなみになぜこのゲームが「たほいや」と呼ばれるのかというと、このゲームが日本に紹介された頃に行われたときの「たほいや」という出題ワードのインパクトが大きく、日本ではその言葉がゲームの名前そのものになったと言われている。(「たほいや」は、イノシシを追うための小屋のことらしい)

というわけで、今回の最初の出題をタテーシが親としてやらせていただいた。
『広辞苑』から、誰も知らなさそうな単語を探す作業がわりと大変で、でもそれなりに「何コレ・・・」という単語があることは、ある。
というわけで、最初の出題はこれにした。
ばるかろーら」。

このとき参加者のみんなが作った選択肢を、『広辞苑』の正解も含めて紹介する。

1.ヴェネツィアのゴンドラの船頭歌。
2.中世の鍵盤楽器。主にオペラに用いられた。
3.スペイン、コルエディーラ地方の大衆居酒屋。
4.19世紀ヨーロッパの著名な物理学者。

・・・というわけで、いきなり参加者それぞれにかなりのセンスを発揮し、どれもありそうな回答が見事にそろった。この「いかにも辞書でこういう説明しそう」な回答を自分なりに「でっちあげる」ことが面白い。
 ちなみに、この選択肢で『広辞苑』による正解は「1」である。このうち「3」をでっちあげたのはtoyotti氏だが、「バル(スペインの居酒屋)+カローラ(家族)」と考えて、大衆居酒屋というイメージを思いついたとのこと。それにしてもコルエディーラ地方って!?(笑)

あともうひとつ自分が出題したなかで
かりんが
というのがあるのだが、

1.南米発祥の武術。(toyotti氏)
2.古代インドの国名。(正解)
3.ブラジルの都市名。(S氏)
4.仏教における台座。仏の座。(bayashi氏)

なんて結果になり、見事に「ブラジル南米系」と「インド仏教系」に答えが似通って、言葉のもつ響きなどがもたらすインスピレーションの面白さを感じさせた。

他にも紹介すると、

しゃなーい」(出題・bayashi氏)
1.古代エジプトの神。(S氏)
2.チベット仏教における法典の一つ。(タテーシ)
3.アラビア政治における刑吏官。(toyotti氏)
4.北インドの管楽器。(正解)

 これなんかも、すごくみんな似通っていておもしろかった。

もろがいな」(出題・S氏)
1.主におしどり夫婦を言う表現。(toyotti氏)
2.熱帯地方の浅瀬に群生する海藻の一種。(タテーシ)
3.鉱物。ケイ硝石。(bayashi氏)
4.左右の腕のこと。(正解)

 このとき、子としての私は正解が「3」だと疑わなかったが、「ケイ硝石」っていう言葉もこのときbayashi氏がまったくのでっち上げで作った概念だったのであった・・・

おっつかっつ」(出題・toyotti氏)
1.九州地方に伝わる祭り。(S氏)
2.東北地方の方言。漁師が獲物を取り逃がすさま。(タテーシ)
3.九州地方の方言。ほどんど、ほぼ。(bayashi氏)
4.優劣の無いこと。同じ程度であるさま。(正解)

 九州か東北の方言、とそれぞれの子たちが考えたのが興味深いパターン。

他の出題については割愛するが、いずれにせよ初めてプレイした印象として「シンプルながら、すげー面白い!!」ということだった。なによりこれは「言葉遊び」という意味では教育的にも有益なゲームであるし、調べると実際に授業に取り入れている大学の先生もいるようだ。

あとbayashi氏が言っていたのは、たとえば普段からボードゲームに子どもと親しんでおくと、もし万が一、災害などで長時間の避難生活を余儀なくされた場合、日常生活と同じような状況をできるだけ保って遊びの時間を設けることができ、子どものストレス軽減にも役立つであろうということだ(電気も使わないので、ボードゲームは最適だ)。例えばこの「たほいや」の場合は、まさに辞書と紙とペンさえあればできる遊びということで、「持ちネタ」として知っておくことが役立つかもしれない。

というわけで、ぜひ今後も折を見て「たほいや」で遊んでみたいので、ぜひ興味を持った方はお声がけいただきたい。今回の機会に私は『広辞苑』を買って持っているので(笑)


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2017.01.01

今年もよろしくお願いします。

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