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2017.01.02

『広辞苑』一冊あればできるゲーム「たほいや」で遊んでみた

ボードゲームフリークのbayashi氏らの賛同を得て、前からやってみたかったゲーム「たほいや」を今回はじめてプレイしてみる。

「たほいや」とは、『広辞苑』のような辞書一冊と、紙とペンがあればできる遊びなのである。
90年代にフジテレビの深夜番組で、このゲームをそのまま番組にしたこともあり、その道では知られたゲームである。

ウィキペディアで紹介されているルールに少し加筆してみたが、こういう流れである。

1.親を決める。

2.親は、辞書の中から誰も知らなさそうな単語を探し、それをひらがなで書いて他の人に提示する。もしその単語を知っている人がいたら、その人は別の単語を要求することができる。

3.子は、提示された単語の意味を考えて親に渡す。(つまり、ニセの回答を創意考案する)

4.全員の解答が集まったら、親は辞書の定義も含めた解答を読み上げる。誰がどの解答を書いたかは親以外わからない。

5.子は、親が読み上げた解答の内、正しい意味(つまり広辞苑に載っている意味)と思う物に1~3枚のチップを賭ける。
先に賭ける枚数のみを提示する。
次に、子の全員が同時に、どれに賭けるかを提示する。
親は正解を発表し、清算する。正解者は、賭けた枚数と同じ数のチップを親から受け取る。不正解者は、賭けたチップを選択した解答を書いた人に払い、さらに親に1枚チップを払う。全員が親を務めたら1ゲーム終了。チップの多い人が勝者となる。

YouTubeでも当時のフジテレビの番組がいろいろアップされてて、観てると自分たちもやりたくなるのである。
↓この動画はルール説明に特化して作られたバージョン。

なにより、このときの子の参加者が「書きそうなニセ回答」がどれかも、その人の個性やパーソナリティーから推測していくこともポイントである。

ちなみになぜこのゲームが「たほいや」と呼ばれるのかというと、このゲームが日本に紹介された頃に行われたときの「たほいや」という出題ワードのインパクトが大きく、日本ではその言葉がゲームの名前そのものになったと言われている。(「たほいや」は、イノシシを追うための小屋のことらしい)

というわけで、今回の最初の出題をタテーシが親としてやらせていただいた。
『広辞苑』から、誰も知らなさそうな単語を探す作業がわりと大変で、でもそれなりに「何コレ・・・」という単語があることは、ある。
というわけで、最初の出題はこれにした。
ばるかろーら」。

このとき参加者のみんなが作った選択肢を、『広辞苑』の正解も含めて紹介する。

1.ヴェネツィアのゴンドラの船頭歌。
2.中世の鍵盤楽器。主にオペラに用いられた。
3.スペイン、コルエディーラ地方の大衆居酒屋。
4.19世紀ヨーロッパの著名な物理学者。

・・・というわけで、いきなり参加者それぞれにかなりのセンスを発揮し、どれもありそうな回答が見事にそろった。この「いかにも辞書でこういう説明しそう」な回答を自分なりに「でっちあげる」ことが面白い。
 ちなみに、この選択肢で『広辞苑』による正解は「1」である。このうち「3」をでっちあげたのはtoyotti氏だが、「バル(スペインの居酒屋)+カローラ(家族)」と考えて、大衆居酒屋というイメージを思いついたとのこと。それにしてもコルエディーラ地方って!?(笑)

あともうひとつ自分が出題したなかで
かりんが
というのがあるのだが、

1.南米発祥の武術。(toyotti氏)
2.古代インドの国名。(正解)
3.ブラジルの都市名。(S氏)
4.仏教における台座。仏の座。(bayashi氏)

なんて結果になり、見事に「ブラジル南米系」と「インド仏教系」に答えが似通って、言葉のもつ響きなどがもたらすインスピレーションの面白さを感じさせた。

他にも紹介すると、

しゃなーい」(出題・bayashi氏)
1.古代エジプトの神。(S氏)
2.チベット仏教における法典の一つ。(タテーシ)
3.アラビア政治における刑吏官。(toyotti氏)
4.北インドの管楽器。(正解)

 これなんかも、すごくみんな似通っていておもしろかった。

もろがいな」(出題・S氏)
1.主におしどり夫婦を言う表現。(toyotti氏)
2.熱帯地方の浅瀬に群生する海藻の一種。(タテーシ)
3.鉱物。ケイ硝石。(bayashi氏)
4.左右の腕のこと。(正解)

 このとき、子としての私は正解が「3」だと疑わなかったが、「ケイ硝石」っていう言葉もこのときbayashi氏がまったくのでっち上げで作った概念だったのであった・・・

おっつかっつ」(出題・toyotti氏)
1.九州地方に伝わる祭り。(S氏)
2.東北地方の方言。漁師が獲物を取り逃がすさま。(タテーシ)
3.九州地方の方言。ほどんど、ほぼ。(bayashi氏)
4.優劣の無いこと。同じ程度であるさま。(正解)

 九州か東北の方言、とそれぞれの子たちが考えたのが興味深いパターン。

他の出題については割愛するが、いずれにせよ初めてプレイした印象として「シンプルながら、すげー面白い!!」ということだった。なによりこれは「言葉遊び」という意味では教育的にも有益なゲームであるし、調べると実際に授業に取り入れている大学の先生もいるようだ。

あとbayashi氏が言っていたのは、たとえば普段からボードゲームに子どもと親しんでおくと、もし万が一、災害などで長時間の避難生活を余儀なくされた場合、日常生活と同じような状況をできるだけ保って遊びの時間を設けることができ、子どものストレス軽減にも役立つであろうということだ(電気も使わないので、ボードゲームは最適だ)。例えばこの「たほいや」の場合は、まさに辞書と紙とペンさえあればできる遊びということで、「持ちネタ」として知っておくことが役立つかもしれない。

というわけで、ぜひ今後も折を見て「たほいや」で遊んでみたいので、ぜひ興味を持った方はお声がけいただきたい。今回の機会に私は『広辞苑』を買って持っているので(笑)


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Comments

ケイ硝石、未だに思い出し笑いしてます。んー、実に鮮やかに騙された 笑 改めて見ても、回答のバラつき具合がよいね。次回に期待!

Posted by: toyotti | 2017.01.06 at 20:55

toyotti>やー、ありがとうございました。想像以上に楽しかったので、ぜひまた再戦を。

Posted by: タテイシ | 2017.01.06 at 22:09

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