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2020.06.18

最近は腸活をがんばっている

 春先に同僚のA氏が、「花粉症対策で毎日ヨーグルト食べてるんスよー」と言うので、そんなキャラだとは思ってなかったのでなんだか妙に面白く感じ、その流れで自分でもヨーグルトについて調べてみたら、なるほどたしかに「腸活」とはよく言ったもので、毎日食べ続けることで免疫力が上がるのなら、自分も心がけてみようとなった。折しもそのタイミングで新型コロナウイルスの蔓延もあり、もはや義務感のようにここのところずっと朝晩の2回、ハチミツをかけてヨーグルトを食べ続けているタテーシであった。

 ネットで「朝と夜で違うメーカーのヨーグルトを食べると良い」というお医者さんの記事を見つけて(こちら)、同じ種類の菌ばかりが腸に残ると、菌が「なまける」らしく、適度に違う種類の菌を入れた方が活性化するとのことで、それはすごく人間臭くて面白いなぁと思ったので、私もそれに従っている。朝は、どこでも入手容易なブルガリアヨーグルトに固定し、夜は数週間ごとに別のブランドのヨーグルトを試しているところである。当然、ここのところおかげさまで体調も良く、お通じも素晴らしい状態をキープしている。逆にいうと以前の私はそのあたりが極端なリズムによって動いていたような気もする。そういうわけで、「腸内環境を育てていく」感じをそれとなく楽しんでいる部分もある。

 買ってきたヨーグルト400gを1日100gずつ食べていくわけだが、記憶力が悪いのでたまに「これ何日目だ? いつ開封したっけ」となって、残量から判断するにしてもいまいち確信がもてずにモヤモヤしてしまうことも多く、先日からはキッチンに油性ペンを常備しておいて、開封時にフタに日付を書き入れるようにした。理由が情けないので「工夫してます」という感じに思えないのが切ないが。ちなみに森永のビヒダスはパッケージ外面に100gずつの目盛りが書いてあって、こういうのはありがたい。

 

 ただ、毎回ハチミツをかけてヨーグルトを食べているうちに、自分はもしかして単にハチミツを味わう口実としてヨーグルトを利用しているのではないかと思うようになった。プーさんか。そして本当であれば、もっとハチミツにお金をかけたいところでもある。どうしても「本物のはちみつ」を人生のどこかで一度でも味わってしまうと、近所のスーパーで簡単に手に入る他のハチミツにたいして心のどこかで白々しい気分になってしまうわけで、このあたりの葛藤を抱えつつも毎回ハチミツの味を堪能させてもらっている。

 奇しくも最近読んだ本に「ハチはなぜ大量死したのか」というルポルタージュがあって、ミツバチの健康被害が世界的に蔓延して、その数がどんどん減っているという報告に心を痛めているがゆえに、なおさら私はハチミツにたいする思いが強くなりつつある。

 それで思い出したが、15年ほど前ぐらいに『HOWE』のネタになるかなという期待を込めて、愛知県に住んでいる、観光客にミツバチについて語ってくれる養蜂家のおじさんのところまでわざわざ行ったことがあった。なぜかそのことをフリーペーパーにできなかったのは当時の私の力不足に他ならないのだが、とにかく養蜂の現場に触れたことはとてもいい経験になり、自分にもし土地があったら、ぜひ養蜂を趣味にしたいと思い続けている(案外都会の真ん中でも養蜂はできるみたいである)。そのとき話をしてくれた養蜂家のおじさんは、たしか脱サラして養蜂を始めたとかで、「ハチを見ていると、サラリーマンのようにがんばって働き続けるその姿に愛しいものを感じる」と語っていたのが懐かしい。

 

ヨーグルトの話だけ書くつもりがハチミツの話になったが、そんなこんなで私はおかげさまで最近とても健康ではあります、はい。

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Comments

ハチミツええですよね。
かたまると取り出すのが厄介になりますが。
朝は動物性の乳酸菌、夜は動物性の乳酸菌をとるのが理想。ハチミツもいいですが地元の果物で作った自作のジャムを使うのも乙です。
今の時代コロナに無力ではありますが免疫はあげておきたいものですね。何とかなったらええなあ。

Posted by: jhon daikon | 2020.06.19 11:57

jhon daikonさん>コメントありがとうございます、おそらくものすごくお久しぶりではないでしょうか。
そもそも乳酸菌に動物性と植物性があるというのを知りませんでした。
ハチミツにあきたらジャムを入れてみます!

Posted by: タテイシ | 2020.06.19 22:33

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