2021→2022
あっという間に1年が終わる。去年の今ごろ、ブログにU2の曲を貼り付けて終わってから、もう365日が経ったとは。
今年このブログにあげた文章はわずか11件・・・。
以前から、フリーペーパーの活動をきっかけとしてずっと私の文章を読んでくれている方から、いつもこの時期にご挨拶をいただく。たった11件しかアップしていないブログを、そしてまったく完成する気配のない次回作のフリペやZINEなどを、それでも楽しみにしてくださっている人がいることを思い起こさせてもらう。なのでいつも年末には必ずブログを書こうという気力をいただいている感じだ。
「書くこと」は、どんなことでもいいし、どんな小さなところから始まってもいいではないか、と頭ではいつも思っている。そうして実際に手を動かして積み重ねていくことのあいだに、なかなかの壁があったり、抵抗感があったりもする。そういう怠惰さとか難儀さそのものを見つめて書いていけばいいのだから、さっさと書け、とナタリー・ゴールドバーグなら言うのだろう。いまこれを書きながら、いつも近くに置いてあるこの人の本を久しぶりにパラパラとめくってみた。
書くときには一切の手綱をゆるめ、自分の中にあるものを、ごくシンプルな言葉で書きはじめるようにしよう。なめらかな走り出しは期待できない。ぶきっちょな自分を大目に見てやろう。あなたは裸になり、人生をさらけ出しているのだから。それはエゴがそう見せたがっているような自己像ではなく、人間としてあるがままの自分だ。だからこそ、書くことは宗教的なのだと私は思う。書くことは、あなたのエゴの殻を割り、あたりまえの世界に対する柔軟な心を培ってくれるのだ。
いつ読んでも、ことごとくグサグサとくる。日々、いろいろな面で硬直した生活を送りがちなので、「裸であること、さらけだすこと、あるがままを見つめていくこと」を忘れがちになっている。精神的ストレッチとしての「書くこと」があって、身も心もほぐしながら、世界を生きのびること。コロナ禍はまだ続くけれども。
今年の締めくくりはR.E.M.の『Everybody Hurts』。みんな傷ついている、でも歩く。
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