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2014.09.04

「自転車の盆栽化」というコンセプトをアムステルダムで考えるの巻

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アムステルダムは実質1日半しかいなかったが、来てみるとじつに心地よい雰囲気の街で気に入ったので、また何度でも行きたい場所になった。

さて、今回の記事はアムステルダムにおける自転車に注目してみたい。

話には聞いていたが、たしかにオランダは自転車の国だと感じた。
街中に停まっている自転車で、目についたものは写真に収めていった。

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トミー・ヒルフィガーのオフィスみたいなところがあって、

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並んで停まっている自転車が色合いも含めてオシャレだった。

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化粧品店のLUSHのお店用?の自転車。普通にかっこいい。

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これはレンタルサイクルだった。分かりにくいが、ペダルの根元付近のフレームに、それぞれ識別番号がくり抜かれているのがデザイン的にポップ(画像をクリックするとちょっと拡大します)。

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これもレンタルサイクルと思われる。かわいい。

ただし、こういう綺麗な自転車はむしろ少数派だ。アムステルダムの街中にはどちらかというと「ちょっとボロボロで、でも味のある自転車」が見受けられ、そうしていくつもみているうちに、私は「自転車の盆栽化」という概念を思いついた。

つまり、
・自転車を積極的に古びさせ、キズや汚れすらも次第に味わい深いものへと昇華させていく
・でもただ古いだけでなく、端々に自分らしさは演出する
・古くすることで風景に溶け込ませたり、盗まれにくくなったりするかもしれない

と、こういう要素が感じられたのである。盆栽を時間をかけて育てていき、古さや汚れも徐々に味わいとなっていくような、そういう感覚がこの国の自転車には、ある。

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パンクな雰囲気のステッカーでデコレート。

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この泥よけ部分の茶色は、すべてサビである。サビに見えない美しさがあった。そしてフレームも自分でスプレー塗装しているように見受けられる箇所がある。

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サドルのカバーが街中でわりと売られていて、そこがカスタマイズ化のポイントになる。

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これもそうだが、造花で飾り立てる自転車が多くてヒッピーライク。

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これも全体的にサビサビでボロい。でもサドルカバーの赤色も効いていて、そして大きい鎖のチェーンがかかっているあたり、結果的にトータルでファッションセンスを感じさせる。

・・・こんな調子で、「ほどよくボロボロに、かつオシャレに、個性溢れる自分の自転車ライフ」というのを演出しているような気がするのだ。これを私は「盆栽化」と捉えた。時間とともにジワジワと自転車をわざと汚していき、でもきっちりと味わいを生み出していく。こういうプロセスが仮説としてありえるのではないだろうか。

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その他に気づいたこととして、
そもそも多くの自転車は、停めるときに日本の自転車のような「自立するスタンド」がついておらず、柵やポールにチェーン状のものでくくりつけていく。
で、アムステルダムに特化して考えると、運河がたくさんあって、街中を通っているから、おのずと柵のようなものも張り巡らされることになるのだ。
だからそういう意味では自転車をくくりつける場所には困らない。
かつ、「柵にそって自転車をくくりつける」わけだから、自立して停める自転車とは違って歩道をふさぐ可能性が低い。
日本だとついぞ自転車を歩道に停めることは歩行者のジャマになるしかないので、結果的に都心部になればなるほど駐輪場を探すしかなく、クルマと同様の面倒くささを味わうことになる。

もちろん、たまにこういう駐輪場もお目にかかる。

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ちょっとしたデザインセンスを取り入れると、これすらも何らかのオブジェのように見えるのが不思議。

あと驚いたことは、自転車に乗る人がきっちりと「手信号」をしながら曲がったりしていたことだ。リアルに自転車で手信号をする人を初めて見た気がする。自転車専用道路が備わっている社会なので、手信号も当然のように行われるのであろうけど、このへんの律儀さはちょっと予想外だった。日本でやるとちょっと恥ずかしいし、そもそも小学校とかで自転車の講習が行われるときにどれだけ手信号を教わるのか。

日本もオランダと同様狭い国なわけだし、もうちょっとこうして都心部でも自転車でうまく生活できるような状況になってほしい。

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2009.01.22

自転車の右側通行

なぜ自転車の右側通行の危険性は、あまり表立って語られないのだろうか!
子どもの二人乗りとか、ヘルメットの装着とか、そういうところではわりとキャンペーンがはられているのだけど、もっともっと重要かつ深刻なのは、「自転車は道路の右側を走ってはいけない」という原則を徹底させることだと最近つくづく思う。

なので、自転車で車道の右側を、しかも二人乗りとか、あるいはヘッドフォンを装着したまま走っている輩をみると、とりあえず「死ぬからやめとけ」と言っておきたい。実際右側走行をしている自転車と向き合ったときは、それとなくジェスチャーをかますこともある。「そこは本来、走ってはいけないんだぞ」と。

しかも右側走行は、オトナも平気でやらかしているので、これは子どもだけの問題ではないこともよく分かる。私も自転車に乗ることにこだわりを抱きつつあった頃にはじめて「右側走行禁止」を知ったクチなので、自省の意味も込めて、左側を走り続ける。

いつの間にか日本でも「エスカレーターは片方を開ける」という風習が急速に広まった(と思う)ので、いつか自転車の走行マナーでも、どこかでビシッとそういった原則が周知されてほしいと思う。ほんと、怖いんで。

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2007.04.24

チャリンコ

『華麗なる双輪主義:スタイルのある自転車生活』(小池一介著、東京書籍)を読んでいたら、「チャリンコ」というコトバは自転車愛好家として使うべきではない、という注釈があった。
というのも、著者が記憶する限り、1970年代までは「チャリンコ」というコトバは「かっぱらい」という意味だったそうだ。
「・・・オートバイで免許停止になった者が、路上の自転車を盗んでオートバイの集会に駆けつけることを『チャリンコしてきた』と言ったのがすべてのはじまりである」
とのこと。

てっきり私は、自転車のチェーンが駆動する音が「チャリチャリチャリ・・・」と響くことから「チャリンコ」になったのだろうと思い込んでいた。
でもよく考えたら、チェーンの駆動音がするというのは、自転車の本来あるべき姿からすれば、あまりよろしくない状態である。「オイルをさせよ」という話だ。

というわけで、私もいままで軽々しく「チャリンコ」、もっといえば「チャリ」と呼んでいたが、なるべく使用しないでおこうと思う。

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