カテゴリー「football」の記事

2021.07.31

ひたすらロンドンの地下鉄に乗ったり駅をウロウロしている動画

 先日ひさしぶりにharukanashowで喋らせていただく(こちら)。前回トークしたのがちょうど一年前だったことを知り、驚く。ついこの間のことのようだったが、このコロナ禍の日々がいかに早く過ぎていったかを実感・・・。
 収録日において、直近に迫りつつあった東京五輪開幕への違和感だったり、サッカーの欧州選手権やF1イギリスGPでのお客さんの入りっぷりへの不安などを語らせていただく。
 これを書いている時点で開幕一週間を経ているのだが、なんかもう、東京および全国各地での感染者の増加傾向を思うと、素直に五輪を楽しめるモードではまったくない。あと一週間後にはどうなっていることやら、この危なさや先行きの不安感を我々一般人が(税金払いながら)引き受けなければならないことへの憤慨にまみれている今日この頃である。


 そんなわけで、相変わらずテレビはそこそこにYouTubeに依存している日々である。


 以前、Watched Walkerについて紹介したが、最近新たに見つけたのは、それのロンドン地下鉄バージョンともいえる「London Underground First Person Journey 24/7 Livestream」という動画で、収録した映像をつないでひたすら24時間配信している。リンクは(こちら)。



 撮影者はひたすらロンドンの地下鉄に乗り、ホームに降りるや乗り換えのために駅構内を歩き回って、また違う地下鉄に乗り・・・その繰り返し。そうしてあの空間における音や情景をカメラに収め続ける(ただし、なぜそんなに急ぐのかっていうぐらい早足で移動したがるところがあるので、もうちょっと落ち着いて行動してよと言いたくなる)。そもそも地下鉄なので窓の外の風景が楽しいわけでもなく、下方のテロップのおかげで、かろうじて今はどの線の、どの駅の区間を動いているのかが分かるわけで、地味といえば地味な試みだ。
 動画として「見る」という以上に、そのまま部屋のBGMとして流しっぱなしにしてもいい。基本的にうるさいだけなのだが(笑)、車内アナウンスだったり、時おり聞こえる「Mind the Gap」の機械的な音声だったり、レールがきしむ音のデカさっぷりだったり、ドアの開閉のときになる電子音だったり、すべてがロンドン暮らしをイメージさせる音として、心和む。


 それと同時に、こうしてカメラを携えてやたら地下鉄に乗ったり降りたりを繰り返しているこの撮影者は、どうしたって不審者のようにも見られるかもしれない。しかしイギリスの国らしいというか、冷徹なほどに他人には干渉しないムードが車内にもうかがえて、そのうえでこういう動画撮影が成り立っている気もする。


 そして最近撮影した動画がほとんどのようで、あきらかにコロナ禍の影響で地下鉄の乗客や駅構内を歩く人が決定的に少ない。なのでこれを見ながら、どのみちちょっと切ない気分にもなる。「そこにいない自分のこと」と、「今はそこに行くことができない、ということを納得しなければいけない自分のこと」があって、そのうえで「コロナ禍のいま、ロンドンはこういう姿になっている」ということを知り得る手段のひとつとして、いくばくかの感謝の念をもってこの単調な動画を眺めつづけている。

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2020.08.22

実在した名前

 その昔、自作フリーペーパー「HOWE」を友人知人だけに配る感じの範囲で書いていた頃、オマケとして「ゴールキーパー・ジョンの不安定な冒険」というマンガをつけていた。友人たちはわりと楽しんで読んでくれていたと思う(さらに当時のHOWEを読み返すと、自分の知らない読者に向けては、感想文を送ってくれた人へのお礼としてこのマンガを送り返そうとしていたようだ 笑)。

 ただし、私は今でもそうだが持続力や計画性といったものに非常に乏しいため、この作品は未完のまま、第4回で力尽きてそれ以後まったくマンガは描いていない。

 ちなみにこのマンガを描くことになったきっかけは、2001年にはじめてロンドンを訪れて街中を歩いているときに、突然「ガンガンと大量に降ってきた」のであった。数歩進むたびに不思議なぐらいに次々とキャラクターやストーリーが思い浮かんできて、最終回に至るオチまで思いつき、そのたびに立ち止まってメモをつけていった。どうしてこんなに創作のアイデアが一気にわいてくるのか自分でもよく分からなくて、そんな体験はあのときだけだった。おそらく、言葉の分からない世界でひとり黙々と歩き続けていくなかで、普段は使わない領域の集中力みたいなものが研ぎ澄まされていったのだろうか。よく音楽アーティストがわざわざ海外でレコーディングすることがあるが、そうしたくなる気持ちがそのときすごく共感できる気がした。

 というわけで、帰国後すぐにインスピレーションにまかせて創作した、とある国のとある弱小サッカークラブ「FCペンシルズ」というチームを舞台に、実在の人物をモデルにしたキャラや(主人公のジョンは、当時フランス代表キーパーだったファビアン・バルテズがモデルだ)、まったくの創作キャラを交えて、マンガを描いてみたのだった。

 

そのなかで、自分の創作したキャラに「トークマン」という選手がいる。

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このように、設定としては「常にブツブツと何かをつぶやいていて、試合のときは相手に語り続けて集中力を削ぐ『つぶやき作戦』を得意とするディフェンダー」である。
喋りまくる男だから「トーク」+「マン」であり、それだけの単純なネーミングであった。

で、話は急に先日のことになるのだが、早朝テレビをつけたらNHKのメジャーリーグ中継が放送されていて、ニューヨーク・ヤンキースのスタメンの選手名を実況アナウンサーが読み上げていたら、

「トークマン」

という言葉が耳に入り、

「ええええええーーー!?」と反応し、すかさずスマホで写真を撮ってしまった。


トークマンって人名、実在していたのか!?

 

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※画面の傾きっぷりから、いかにあわててカメラを向けていたかがうかがえる。

ただし調べるとスペルは「Tauchman」ということで、まぁ、そういうものだよなと納得した。

いつかサッカー界のトップレベルでもトークマン選手が現れてほしいものである。

★★★

今回のおかげで久しぶりにこのマンガのことを思いだし、手元の保管資料を発掘して読み返してみた。若干恥ずかしい部分もあるが、第2回と第4回の内容をスマホで撮ったので、画像で置いてみる。

第2回「新シーズン開幕!の巻」。設定では「いつまでも現役にこだわる超ベテランストライカー」のスチュワート選手が当時42歳ということで、気がつけば彼の年齢を自分が越えていたことにショックを受けている。

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こちらは第4回「ピッチの中心で、ウソを叫ぶの巻」。「セカチュー」が流行っていた頃なのね。

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ペンシルズ監督のイレイザー氏がよく頭突きをするのは、それを「イレイザー・ヘッド」と名付けたかったからである。元ネタの映画は観たことないんだけど(笑)

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2018.07.17

バスケ、バレー、サッカーのボール生地を使ったアパレルブランド「FUKUNARY」が超絶ステキな件

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スポーツ用品とアパレルのコラボレーションということで、最近知ってテンションが高まった事例。
広島にある八橋装院という会社では、特にバレーボールやバスケットボールで有名なMikasaの、あのボールに使う素材をそのまま転用して様々なグッズをデザインして「FUKUNARY」というブランドのもとでリリースしている(リンクはこちら)

ちょっと前の話になるのだが、たまたま梅田の百貨店ルクアにいたら、このFUKUNARYが期間限定で出店していた現場に遭遇し、

「ん・・? こ、これはーっ!?」となった。

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バレーボール、バスケットボール、そしてサッカー。これらのボールにはそれぞれの特性があるわけだが、その風合いや質感を生かして、オシャレかつ耐久性の高い製品たちがセンスよく作られていて、これはもう、やったもん勝ちである。私はその売場のスタッフさんたちに「すげー!!」と連呼してしまい、いろいろお話を聞かせてもらい、しまいには店員さんが実際に使っているお財布の使用状態までもを調子に乗って写真に撮らせてもらったぐらいだ。(結局そのときは何も買わなかったのですいません 笑)
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↑これ、表面はバスケットボールのあの質感でありつつ、中身の仕分け部分もすごく良く出来ていて、あえて写真は載せませんが(笑)、すごく使いやすそうだった。

そして当然、「使用済みボールから、記念品のようにグッズを作ることもできる」とのことで、それだったら普通にプロ選手の使用済みボールからグッズ展開してもいいわけで、マニアとはこういうのを買う人種なのだから、やったもん勝ちなのであると進言させてもらった。

「サッカーボールのキーケースとかネイマールとかに贈って使ってもらって、ネットにあげてくれたら一発でしょう~」とか勝手なことばかり言う私。

聞けば広島の工場も見学できるかもしれないので、これで広島へ旅したくなる理由がまたひとつ増えた(大雨の状況はどうだったのか気になるけれども)。

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2014.08.24

フランクフルト空港の荷物検査場で感動した

インチョン空港から乗り継ぎ待ち。ここはwifiがフリーで使えてすばらしい。

フランクフルト空港の荷物検査場で、X線ゲートをくぐったら、スキンヘッドでメガネの係官がこちらにむかって、手の平をみせて「ここで待て」といったポーズをみせた。

「?」となって固まってしまったが、

じつは「待て」ではなく、
それは、
ハイタッチだった。


バ チ ー ン ! !


無言でいきなりの、ハイタッチ。


どういうことかというと、
私はこの日、地元のアイントラハト・フランクフルトのサッカーの試合を観てから空港にそのまま来たわけだが、ちょうどクラブのショップで買ったチームのTシャツを着ていたのである。

おそらくクラブのファンであろう係官、無言でハイタッチをしたあと、大声でいろいろ話してきて、周りの係官たちも笑っていたり。「そのシャツどこで買った?」とかがかろうじて聞き取れた。

そのあとも搭乗券確認ゲートのスタッフのお姉さんにも笑顔でおそらくシャツのことを言われたが、聞き取れなくて残念(笑)

いやはや、空港の荷物検査で係官にハイタッチされる旅の締めくくりになるとは。
そして待合室がざわついて、何かと思ったら大きな虹が滑走路にかかっていたりして、最後までドイツの滞在は素晴らしいシーンをみせてくれた。

ハイタッチしたときの音、バチーン!!って、本当にいい音がした。忘れないでいたい。

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2014.08.09

いってきます

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チェルシーのモウリーニョ監督に見送られて出発です

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2014.07.13

「スポーツ観戦をしながらでも着用できる手作りお面」の分野なら、私も日本代表としてワールドカップに臨めるかもしれないと思った件。

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ケガからの回復を祈念して「ネイマールお面」をつけたお客さんが増えたり、地元新聞紙面にネイマールの顔が印刷されて「これをお面にしよう」という盛り上がりを見せていたが・・・


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しかし・・・


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ちがう!ちがうちがーーう!!

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目の部分をくり抜いてはならぬ!(海原雄山)


単に不気味なだけやん~こわいやん~。


くり抜くべきは、マユゲだ!


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こちら)の記事を参照。

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このネタ)を参照。


というわけで、「お面の作り方を私はブラジル人に教えたかった!」っていう、なんだかよく分からない地団駄をふむ。


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↑そういえばこんな人たちもいた。メルケル首相の場合は目の玉をくり抜いても問題なさそうに見えるのが、逆にある意味で怖い。



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2014.06.02

スポーツの応援で使うような大きいパネルを、持ち運びしやすいようなフレーム式で作ってみてはどうか

あまり日常生活では役に立たないが、とにかくDIY的なネタ。

スポーツ観戦のときなど、大きいメッセージボードを持って行きたい場合、板状のまま持ち運ぶのはやっかいである。

そこで私が考えたのは、

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土台となるフレームを「田の字」になるように分解可能にして、現地で組み立てるという方式だ。
フレームが合わさるところにマジックテープを貼り付けてある。

そして、この場合だと横長のフレームの部分が前面にきて、デザインされた布や紙に接するように、マジックテープの「ギザギザしている部分」と「ふわふわしている部分」が合うようにセットされている。

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布を貼ることを念頭に考えたので、マジックテープを使って固定するスタイルをとっているが、紙の場合はそのままメンディングテープとかで固定してもいい。
大きい布への印刷サービスもネットで探せばわりと手頃な価格でやってもらえる。

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素材は、たいていのホームセンターで必ず売っている「プラダン」だ。プラスチック製でダンボール状になったもの。

これだと加工もしやすく扱いやすい。軽量だしそれなりに丈夫。
現地で組み立てるときに迷わないように、マジックペンで「真ん中」「左」「右」とか目印になることを書いておくといい。

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フレームをこうして分解したら、それなりに持ち運びやすくなる。

この方式の隠れた利点のひとつは、ヒモを通せば、首にひっかけることもできることだ。一人でボードを掲げたいが、両手がふさがるのも面倒なときに良いだろう。やったことないけど。

なお、マジックテープはそんなに大きく貼らなくてもいいだろう。軽く合わさるぐらいがちょうどいい。
この最初の作品は、ちょっとマジックテープを多めに使いすぎて、ちょっと面倒くさい。

あと保管するときに、マジックテープが不用意に他の布製品に付いたりしないように気をつけること。


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2013.12.15

トラパットーニで乾杯(お酒の名前じゃない)

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同僚のタスク氏とともに、卒業生のヒロハちゃん・トオルくんの結婚式へ。
事務職員が学生の結婚式に招かれるというのは光栄なこと。アットホームなうちの大学ならでは。

なにより、このお二人は「サッカーが好き」という点で私とリンクしていた。トオルくんとは「ウイニングイレブン」をやったり、大学の敷地で「ボール回しをしながら近況を語り合う会」なんかもやったことがある(これはもっとあちこちでやってみたいイベントだ)。ヒロハちゃんには、代表戦で香川を応援するために着て行く格好を相談されて「ドルトムントのレプリカユニフォーム+代表のタオルマフラーの組み合わせがオシャレ」と提案し、できるだけ安く買えるサイトを探しまくったこともいい想い出だ。

で、そんなご両人から「サッカー話をからめて乾杯のあいさつをしてほしい」というリクエストをいただく。

結婚披露宴での乾杯の挨拶なんて、もっと年を取ってからやる機会がくるものだと思っていたが、「サッカーの話をしてくれ」と言われたら、断ることはできない (しかも、『話が長くなってもかまわないから』 とも言われる。 笑)

そういうわけで僭越ながらスピーチと乾杯の音頭を取らせていただいた。
ざっくり要約すると、サッカーを通して、お互いの良さを活かし、欠点を補いあって、コミュニケーションを取って良好なチームワークを構築し、さまざまな状況に対応していくことを僕らは学べるわけで、そうしてサッカーが好きな二人が家庭を築くにあたって、困難や問題に直面したときは、お互いが立ち返る「哲学」としてサッカー的な考え方が活かせるのではないかという話をした。
締めくくりには、イタリアのサッカー監督、ジョバンニ・トラパットーニの名言
Trap
「サッカーはいくつもの喜びや悲しみをもたらしてくれた。
そして次のチャンスもまた、サッカーが与えてくれた」
を添えた。トラップ監督もまさか日本の結婚披露宴でネタにされているとは夢にも思うまい。

ちなみにサッカーつながりで言えば、上の写真にあるように結婚式で登場した牧師さん、「イギリスから来ました」という自己紹介もあって、どことなくボビー・チャールトンみたいだったな、とか(笑)

Bobby
生ける伝説。

披露宴は二人をよく知る大学時代の同窓生のテーブルにご一緒させてもらったが、みんなサッカー大好き野郎たちなもんだから、各々が余興に臨むその緊張感のなかで、「最初にスベっても、そのあとに出てくる彼がディフェンスをきっちりするから」とか「攻守の役割」などを比喩的に論じあっていたりするのがグッときた(卒業したての若い方々にとっては、これが結婚式デビュー戦だったりするわけだ)。

というわけで、サッカー的人生の真骨頂をひしひしと感じさせる素敵な結婚式だった。末永くお幸せに!


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2013.08.06

DIY:お面の作り方

DIYなネタなのでこちらのブログに書く。先日のネタで使ったお面の作り方についてである。

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スポーツ観戦だけでなく、ライヴ・コンサート会場、デモ行進、自主制作映画の撮影、現代アート、職場の歓送迎会、アリバイ作りなど、ありとあらゆる各種イベントで活用できる「リアルな写真のお面」の制作方法についてがっつりと説明をさせていただく。

まず、写真の選定について。
お面づくりは、それにふさわしい顔写真を探せるかどうかが成否のカギを握っている。画像の取扱いは自己責任で行ってほしいが、ネットの画像検索で、大きめのサイズで、しかも真正面の顔を探すのはとてもやっかいな作業である。ちなみに今回のネタに際してストイコビッチについては、過去に出版された2冊ほどの関連写真集なども古本で探しまくって入手したのだが、どうしてもいいものが見つからず、結局ネットでなんとかして探したのがこの写真だった。

で、コピー屋さんでB4サイズにプリントをした。コンビニでのカラーコピーでもいいが、少しでも画質を求める場合ならコピー屋の出力サービスへ。ただし店内の大きいプリンターからこれらの顔写真が表向きに出てきた状況には、大いにうろたえた。

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(▲左側がコンビニのコピー機で出力したもので、どうしても納得ができなかったので、コピー屋であらためて出力したものが右のやつ)

なぜB4サイズにするかというと、実際の顔のサイズよりもちょっと大きめに作ったほうがデフォルメ感がでて、「これは、お面ですよ」という分かりやすさが増す気がするからだ。それと、もし原寸大にこだわってしまうと、着用する自分の顔のほうがデカかった、という哀しい状況が生じる可能性を避けたいのも理由のひとつだ。

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他の人と一緒に収まると、その顔のサイズの大きさがよく分かるが、不思議なものでお面同士で並ぶと、そんなに違和感がないのである。なのでB4サイズは絶妙のサイズだと思える。

さてお面に使った素材についてであるが、

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今回使用したのはタミヤの透明プラ板0.2ミリ(そもそもこのプラ板が昔からなぜかB4サイズなのである。まさにお面を作るために存在しているようなプラ板だ)。ぶ厚すぎず薄すぎず、ハサミで加工ができる程度がいい。そして白色よりも透明のほうが何かと作業しやすい。

これです ↓↓


まず顔写真のプリント用紙の裏側に、紙を透かして確認しつつ、顔の輪郭をエンピツで書いておく。

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その顔写真とプラ板をテープで仮どめする。できればテープは最後の最後で切り落とされるであろう箇所でとめておく。

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顔写真の用紙とプラ板がきっちり重なったら、こんどは油性ペンでプラ板のほうに、顔の輪郭線をなぞっておく。余白のところには誰の顔であるか名前を書いておくといいだろう。

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輪郭をなぞったら、顔写真の用紙とプラ板をいったん外す。

そうして顔写真の紙に両面テープを貼り付ける。ホームセンターで、ガムテープほどの大きさの両面テープを仕入れてきた。幅4cmで、これをB4用紙の上から綺麗に並べて貼ると、ちょうどキリのよいところまで貼れる。

そしてここが最重要課題である。「いかにしてお面の視界を確保するか」である。

ありがちな失敗として、お面の目の穴を開けるとき、実際の写真の目の箇所を開けてしまうことである。

たとえば今回ベンゲル監督のお面について調べているうちに海外のサイトで「お面売ります」っていうネットショップの存在を発見し、みてみると

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こんな感じで、お面の目のところが丸くくりぬかれている。
これは、シロウトの仕事である。

不思議なもので、絵画でも写真でも、最後には「目」が、すべてを決めるものなのだ。
眼球に反射する小さい光の点であったとしても、これがあるのとないのとでは、「生気」の具合がまったく変わってくる気がするのだ。
せっかくの目を切り抜くと、もうそれだけで一気にホラーなテイストだし、それでは子どもは近寄ってこないだろう。
しかもお面のサイズも大きめに作っているのだから、そもそも目の穴をあけたところで、実際に着用しても顔のサイズとあわない可能性が高い。

なので私のお面づくりの絶対的な方針は「原画の目は極力いじらない」ということである。腕の良い歯医者が極力虫歯を抜かないのと同じである。たぶん。

そこで解決法としては、顔面のなかで黒っぽい部分、つまり「まゆげ」とか「目のくぼみの影」とかをくりぬくことになる。

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こうして作ると穴も目立つ気がするが、でも実際の現場でこれをかぶると、けっこう「どこから見えているんですか?」と聞かれたりする。それだけ違和感がないのだ。ましてや写真で写ると、眉毛に穴があることはいっそう気付きにくい。しかも眉毛だと横幅があるので、穴のサイズが足りなければ横に少しずつ広げていき、そうすることでかなり広い視野が確保できているのだ。このお面をつけながらサッカーの試合も観ていたのだが、支障を感じることはなかった。(周りの人にとっては支障だったかもしれないが)

この次に、顔にとめるためのゴムバンドを取り付ける作業にかかる。

いろいろなやり方があるだろうが、私はこのようにメガネをおいて、自分の顔の幅や目鼻の位置がどこにくるかを大まかに検討した。そうして油性ペンでだいたいの目印を書いておく。

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ゴム紐はなんでもいいのだろうが、平べったいタイプのものを使用。今回はチームカラーにあわせて赤色に。
1本あたり40cm~50cmあれば充分だろう。

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で、目印を付けた部分にゴム紐をあてがうのだが、先端が外側(耳側)に向くように配置している。別に逆向きでもいいのだが、極力「顔が接する面には余計な感触をあたえない(くすぐったいから)」のがポイントだ。

そうして、大きめのホッチキスでゴムをとめる。小さいホッチキスでも問題はないとは思うが、場合によっては距離が届かないかもしれない。タッカーを使うという手もある。

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ポイントは、ホッチキスのトゲトゲした突き出る部分が、顔に密着する側と反対のところへでるようにしてとめていることだ。つまりできるだけ顔が接する部分をフラットに安全に保っておきたいという理由による。
場合によってはこのホッチキスの上にビニールテープを貼って保護しておいてもいいだろう。

このお面はただでさえ通常の顔よりもすこし大きいサイズであり、そしてお面のゴムバンドの始点が顔の端っこから始まってしまうと、着用したときにお面がかなり曲がってしまう。こうしたお面はフラットな形状を保っておきたいので、、着用者の顔の幅に合わせたゴムひもの取り付けが重要となってくる。

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こうして、顔写真の用紙を貼る前に、ゴム紐をホッチキスで留めることにより、ホッチキスの芯をあとから写真で覆い隠すことができるわけだ。なのでこの順番を間違えないようにしたい。

両面テープを貼ってある紙とプラ板をセロテープなどで仮どめし、反対側の両面テープをはがしながらプラ板に密着させていく。

そうして顔の輪郭を切っていくと完成だ。

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ちなみに最初に作ったバージョンでは、マユゲを切り抜いたのは表の顔写真の紙だけで、プラ板のところは切らずにそのまま貼り付け、透明の板がそのままマユゲに残る状態にした。でもテスト着用してみたらマユゲの部分に光があたり、反射するのが気になったので、最終的にはマユゲの部分の板もカッターで切り落とした。

というわけで、もっと他にもいい方法があるかもしれないが、ひとまずこれが現時点での私が考え得るベストの作り方である。

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2013.07.25

ミラクルいろいろ

先日実施したネタについて、こっちのブログにもこの写真を載せてしまうけれども、こちらの狙い通りにネタがウケてもらえて、かつ想像以上の面白さを拝受できて、いまだになんとなく余韻をひきずっている。

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DIYファニー作戦。
自分から仕掛けて、自分で勝手に盛り上がって楽しんで、それでいて他の人も楽しんでもらえたら、なおいっそうラッキー。Win-Winやん!

そして支払った入場料や交通費のモトを取り返す、いやそれ以上の見返りを奪ってやる勢いの根性(笑)。
たぶんそれが一番の基本姿勢。

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もうひとつ最近ミラクルだった出来事。
ダンタリオンさんの近くで働いていた方が、たまたま『HOWE』を手にして読んで面白がってくれて。
そして別のときにネットで検索したらこのブログにたどり着き、「これってHOWEの作者のブログだ」、と。
そしてまた別のときに、今度はTシャツのシルクスクリーンについて調べていたら、再びこのブログに。
「この人なんなんだー(笑)」状態でツイート。
すると、タテーシの友人TJMがそのツイートをみて「その人ってもしかしてタテーシ?」となる。そう、実は古くからの友人だった。

いやー、そういうことってあるんやねぇ、と。
もちろん、興味関心の領域や守備範囲が似ていると、起こりえることなんだろうけど。
でもそれにしても、だ。この不思議な実感は、なかなか味わい深い。フリペやブログを続けていたことの意味っていうのを考えてしまうな。
(どちらも、最近とみに更新頻度が低くて、あれだけど)

ひょっとして、ブログを立ち上げてもあまり更新が続かない人というのは、とても生真面目に「何らかの目標」とか「使命感」でもってやり始めているのかもしれない。 と、最近よく思う。
こんなのテキトーにやってればいいんだよーっていう。
でもそのテキトーさ加減のなかで、動力源となるようなポイントがポツポツとやってきて、そこから予期せぬ面白さがやってくるので、ズルズルと続いていく。


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