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2017.05.07

無印のA4サイズ脚付トレーでサイドテーブルっぽいものを作ってみる

 今まで自宅では、椅子に座るかベッドに転がるか、という2種類の姿勢しかできておらず(地べたに座るとどうしても足がしびれるのである)、いつも通っている鍼灸師さんから、「もう少しくつろいでリラックスできる体勢を取れるようにしたほうがいい」とのことで、ソファを買ってはどうかと提案された。
 私は部屋の大きさのこともあり、いままでソファを買うという選択肢をまったく検討してこなかったのである。しかし鍼灸師の先生から勧められたもの・コトは今までほぼ確実に導入しており(もしヘンな壺を買えと言われても二つ返事でお金を払ってしまいそうな勢いだ)、そのアドバイスに従いこの春はずっと「一人用ソファ」を探していた。そして結果として落ち着いたのが、無印良品のラウンジソファとオットマンのセットだった(最近値下げされたのも大きかった)。

 で、ソファでくつろげる生活がはじまり、「なんでもっと早くこういう生活をしなかったのか」と思いつつ、そのうち飲み物やTVのリモコンを置けるようなサイドテーブルが欲しくなってきたので、手頃な大きさや価格帯のものをいろいろと探していたのである。しかし自分の納得するものがなかなか見つからなかった。

 そうして五月の連休になり、無印良品の売り場を歩いていて、近年になって発売された「A4トレー」の組み立てサンプルを眺めるうちに、「これってサイドテーブルにできるのでは?」とひらめいたのである。

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まずこの「A4脚付トレー」が、上側にくる。その下に、

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この「A4仕分けトレイ」を合体させるのだが、この底面が、

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このようになっていて、「脚付トレー」の底面とは違って平たい状態になっているので、これにより以下のパーツを接着できると思ったわけだ。

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東急ハンズで、ちょうどA4サイズに収まる大きさの、厚さ1.5cmの板を買ってきた。それに小さいキャスターを木ネジでとめていく(木の板には念のためニスを塗っておいた)。

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この「はがせる強力両面テープ」を用いたのは、単に自宅にストックがあったからであり、特に深い意味はないが、こういう分厚い系の両面テープのほうがいい。その横のラベルはキャスターについていたもので、念のため写真におさめておいた。

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若干スペースがあまっているが、まぁこれぐらいならいいか、という適当な感じでそのまま貼り合わせ。

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木の板の素の色が気になったので、グレー色のマスキングテープを貼ってみるとちょうどいい感じに。

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これは作ってから気づいたのだが、ラウンジソファの後部の骨組み部分にうまく収まるので、使わないときにはここに寄せておけばいいなと思った。これは偶然の産物。

というわけで、5000円ぐらいで自分の使いやすいサイドテーブルが手に入った!


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2016.09.12

『TED TALKS:スーパープレゼンを学ぶTED公式ガイド』&TEDICTのアプリが素晴らしい件

 出たばかりの新刊書をすぐ買って読むことは少なくて、ましてそれを人に勧めるのも稀なのだけど、この本は強烈にマジでおすすめ。
 この本はTEDが発展してきた歴史的展開をふまえつつも、それぞれの章において実に巧みに「プレゼンテーションの実践的ハウツー」を余すところなく紹介しており、きわめてストレートすぎるほどの「実用書」だった。と同時に、この本で実例として触れられているTEDトークの数々も、まだ観たことのないものが多くて、それらをすかさずネットでチェックしたくなるという意味では、「TED自体のPRプロモーションの本」としてもバッチリ狙い通りだったりする。

 特にこの本で繰り返し強調されているのは、ひとつのトーク、ひとつのプレゼンは「聞き手を旅行に誘うようなもの」というコンセプト。話者は旅行プランナーであり、観光ガイドであるわけで、「いかに面白い旅を提供するか」という切り口で捉えると、どこでみんなの注意をひきつけ、どこで「景色を味わってもらうか」を考え、どこまで自分の言いたい説明を、旅への興味を削ぐことなく伝えていくか・・・などなど、あらためてプレゼンの準備において大事なものがどういうことか、考えさせられる。

 というわけでこの本を読みながら、終始「うまい・・・さすがや・・・」と、唸った。つまりこの本の内容として、お客さん目線で知りたいことを知らせ、熱い気持ちにさせつつ、しっかりと自分たちの言いたいこともページの隅々に染み込ませていて、その方法論そのものが、まさにTEDが目指しているありかたにも通じていることがわかる。だからこの本を通して学べることは、今後もTEDの壇上にあがるようなことがない人々(ほとんどがそうだ)にとっても十分に役に立つわけで、もはや人前でのスピーチだけでなく、広くコミュニケーション全般において忘れたくないネタが満載の、買って読んで損はない一冊となっている。

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 ちなみにTEDの動画を用いた英語のリスニング教材のアプリで「TEDICT」というのがあるのだが、これが実によく出来ていて、ゲーム感覚でTEDのトークをネタに「リスニングしながら単語並び替え作文」ができてしまうので、移動時の暇つぶしには最適。私のiPodにはこれに加えてウィズダム2の辞書アプリも入れていて、分からない単語はTEDICTの画面からコピーしてすぐに調べられるのでこの組み合わせは今のところ最高だ。
 TEDのお気に入りトークをひたすら聞き続けるわけだから、話の内容も英単語も染み込んでくる感じがあって、かつ「英語を勉強している感じがあまりない」というのもポイント。数多くの英語教材が「日常会話の例文」を覚えさせようとして、もちろん大事なのは分かっているけど、どうしても「わざとらしい会話」に感じてしまって覚える気になれない自分にとっては、いやホント、良い時代になったと痛感している。少なくともこの分野においては。
 TEDICTについてはこちらの記事など!


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2016.08.01

「上司の故郷に一人で勝手に行ってみる旅」をしてきた(その1)

 私の上司のSさんはとても地元愛の強い人で、生まれ育った愛知県・豊川や豊橋の話をよくする。とくに出身高校に強いこだわりを見せるので、私はSさんが高校時代にお世話になった、珍しい名字の「朧気(おぼろぎ)先生」という数学教師のフルネームだって暗記できてしまっているほどだ。高校を出た後、郷里を離れて京都の大学にきて、そのまま40年ちかく関西で暮らしてきたSさんにとっては、豊川で過ごした高校時代というのがきっと輝かしいノスタルジックな思い出になっているのであろう。

 しかしSさんにとって幸か不幸か、そういう郷土の美しい思い出を語っている相手としてのタテーシが、これがまったく郷土愛のかけらもない、むしろ地元のことを嫌っているフシもあり(ほぼ「せんとくん」のせい)、かつ、「旅に出たくなるネタ」を日々追いかけているような輩であることだった。こうして職場で日々Sさんから発信される豊川・豊橋をはじめとする東三河関連の情報に接するうちに、当初は(自らの郷土愛の薄さゆえに)その熱い地元推しのスタンスそのものを面白がっていたのが、Sさんの思い出話における固有名詞に慣れてくると、これらの地域に対する妙な親近感が芽生え、「これは実際に行ってみないと」となったわけである。

 なにより、この地方で伝統的に行われている「手筒花火」のお祭りがかなりファンキーでダイナミックな様相を見せており、どうせならその時期に合わせて行こうと考え、ようやく今年の7月末、まさにSさんの地元の国府(こう)にある大社(おおやしろ)神社での手筒花火の日にあわせて訪問することとなったのである。

 まず新幹線で豊橋駅に降りる。

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 豊橋市のマスコットキャラクター「トヨッキー」の出迎えにもあまり驚かないのは、すでにSさんから何度も見せられているからであろう。

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「トヨッキーにたいして言いたいこと」はいくつかあるが、それは職場でSさんに伝えておけばいいだろうと思い、何も書かずにやり過ごす。


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 さて、まず向かったのは豊橋駅からすぐのところにある「玉川うどん本店」である。開店直後におじゃましたがすでに賑わっていた。ここでは近年豊橋でプッシュされている「豊橋カレーうどん」がいただけるのだ。

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 見た目はふつうのカレーうどんであるが、知らない方のために紹介すると、こういうことなのである。

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 この大胆なコンセプト、これは一度は食べておきたいと思っていたので、あえて朝食を軽めにして出向いたのである。
 そもそもただでさえカレーうどんというのは気を遣いながら食べるものだが、この豊橋カレーうどんはさらに「お箸で底をかきまぜないように」という、いつも以上にシビアな動作が求められるのであった。

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 そのせいか、麺をお箸でひっぱろうとしても、器の底から何らかの「フォース」みたいなパワーが働いているような手応えを感じ(笑)、ゆっくり、慎重な箸さばきを意識しながら食べていくことに。

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 最終的には付属のスプーンに持ち替えて、お米部分をリゾット風にしてカレーのルーを綺麗に最後までいただくこととなる。なにより、とろろの食感がカレーのダシをまろやかにしてくれるので、「もはやすべてのカレーうどんはこの方式で食べたくなる!!」と思えた。つまりこれは「変わったカレーうどん」なんかではなく「新しいカレーうどんのスタンダード」という可能性を提案しているのである。

 このお店だけでなく豊橋エリア一帯のあちこちでこの豊橋カレーうどんは食べられるみたいなので、ぜひこの新食感を味わっていただきたい。

 うどんを食べたあと、近くに聞き慣れた名前の書店があった。

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 これもSさんの会話にたまにでてくる名前、「精文館書店」だった。最近はZINEの特設コーナーもあったとかで、そういう話もしていたなぁと思いつつ店内にはいると・・・


でかい。


とってもデカイ。


そして建物が入り組んでいて、よくわからない構造。

なかに眼科・コンタクトレンズ店だったり、最上階はいまどきのカードゲームが楽しめるコーナーが作られていて、そのすぐ横にはパソコン書コーナーがあったり・・・
よくよくみたら、何かとサブカルチャー系の本棚が異様に充実していたり。

「こういう大型書店、ありそうでないよな・・・」と、いまどきの書店にしてはかなりがんばっている雰囲気だった。

 なにより感銘を受けたのは、ワンフロアがぜんぶ文房具類の売り場になっていて、その豊富な品揃えには「これは、東急ハンズやロフトよりもレベル高いのでは!?」と素直に思えたことである。気がつけばガッツリと歩き回って日常的な買い物をしてしまったほどだ。

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 それに、ここで初めてお目にかかったグッズがあって、輸入雑貨なのだが、

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 これはつまり、マグネットの力を利用してこの器具ではさみ、ホッチキスの上側をあてがって、いくらでも好きな場所で「中綴じ」ができる、その補助具である。これは今まで見たことがなかった・・・中綴じ冊子を作るぶんにはコクヨの名機「ホッチクル」があれば事足りることが多いのだが、場合によってはA3サイズの冊子なんかを作る機会だってこの先あるかもしれないし、そのときにこの器具があればとても便利であろうと思い買った。

 そんなわけで、かなり広範囲にさまざまな商品を揃えた文具店で、正直これは地元にはないクオリティだったのでうらやましかった。そしてよく考えてみたら、上司のSさんは日頃から文房具にこだわりのある人で、ひょっとしてそのルーツは子ども時代からこのような店が生活圏内にあったからかもしれない、ということに思い至ったりした。

 こうして、豊橋に到着して2時間もしないうちに、カレーうどんを食べ、いろいろ文房具を観て回り、買い物をし、書店の各フロアをあれこれ観て回り、もはや当初の目的が何だったか分からない様相をさっそく示しているが、続きはまた後日。

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↑ 精文館書店の階段エリアのフロア表示がレトロモダンな感じでかっこいい。
あるいは「AC/DC」のロゴみたいな。 でもよくみたら餃子の王将のガラスコップみたいにも見えたり。

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2016.07.27

「『無知』の技法:不確実な世界を生き抜くための思考変革」

Amazonのカスタマーレビューでやたらと高い評価を受けていたので期待して読んだのだけど、読書体験の面でいえばそんなに言うほどグググと魅了されて読める本でもなかった。細かいツッコミをさせてもらえれば、それぞれの個別事例が興味深いわりに、その内容の説明があっさりしすぎていて、読んでいて消化不良になる箇所がところどころあって、そこが惜しかった。まぁ、本当に興味があるんだったらあとは自分で調べてちょうだい、っていうことか・・・。(アメリカのモンタナ州にあるリビーという小さい町で、アメリカ史上最悪の環境被害とも言えるレベルでアスベストの被害が長年存在していたにもかかわらず、当の住民たちがその事実を頑なに認めようとしなかった、つまり「この町は健全だと“知っている”」ことに固執しすぎて惨事を広げてしまった事例なんかは、いろいろ考えさせられる興味深い事例だ)

この本の言いたいことは、つまりのところ「私たちはもっと、『わからない』と率直に表明することを怖れるべきではない」ということだ。ますます世の中が「高度プロフェッショナル人材」を求めている(ように見せかけられている?)時代において、「専門性」をもったプロ職業人を養成しなければならない・・・っていう風潮のなかで、いろいろな局面で「私はそれを知らないです、分からないです」と認めることがますます言いにくい状況になっているのだけど、そのせいで本当に重大な決断が深い熟慮なしに、本人のメンツや見栄という要因で安易に決定されてしまうこと、そういうことに警鐘をならす本である・・・今に始まったことじゃないけれども、この問題って古今東西なくなる気配はないので、やっかい。

この本の最後あたりで繰り返される「闇に飛び込む」「未知を楽しむ」っていう姿勢だったり、途中で引用されている霊媒師さんのセリフ「天使と悪魔のあいだの空間で生きる方法を学びなさい」っていう言葉なんかは、まさに昨今の自分たちが置かれている状況に照らすと、「うむ・・・」と深く反芻したくなるものがある。中途半端なものに耐えること、分からないものを分からないまま抱えることのできる体力っていうのが、ますます大事だと。

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ちなみに。
上記の本の著者がもし日本語を理解できたら、あなたの追ったテーマと同じ方向性で、面白くてためになる先行研究としてこんな本がすでに書かれていたんですよと強く薦めたい。


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2016.05.09

シャムキャッツ"EASY TOUR" @京都に向けて、思いつきでダダダッと作ってみたもの

6月2日のシャムキャッツEASYツアー@京都磔磔に向けて・・・

連休中に新作フリーペーパーを書き終えるぞと意気込みつつ、いざ休みがつづくと案の定、なかなか進まず・・・。

で、こういう状況でパッと思いついた、まったく関係ないネタだったりアイデアのほうが、どうにも面白く感じて気になってしまうので、この2日ぐらいで材料を仕込んで勢いにまかせてダダダッと作ってみたのが、これ。

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「雑誌のページを切って作るDIY封筒キット」
透明プラ板のテンプレートに加え、それぞれにサンプルで、切り取った雑誌のページを封入している。
作り方は中に説明書があったり。イラストを手書きにしたので、ある意味で書き下ろしの新作ZINEみたいになったり(笑)。

こういう「キットもの」っていうのを昔から作ってみたかったのである。
あらためてみると、テンプレートという単語に「THE」を付けるのは間違いのような気もしないでもないが、まぁいいや。

そんなわけで、少なくともEASYツアーに際して新しい作品(?)が一種類は準備できたので、少しだけホッとする。

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(ちなみにこの「古雑誌からつくるDIY封筒づくり」に関しては、8月に「ワークショップフェスティバル・DOORS」で念願の初出場を果たすこととなりまして、詳細が決定次第またお知らせさせていただきます)

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2016.02.28

「自然史」の観点からアイデア創出の秘密をさぐる:『イノベーションのアイデアを生み出す七つの法則』 スティーブン・ジョンソン著

 この本には邦題に問題があるように思えて、そのせいかAmazonでもレビュー数が少ないのが残念である。たしかに日本の出版社はこの本をたくさん売りたいがためにこういう安直な日本語タイトルにしたのだろうけど、そのことで「誤解や期待ハズレ感」が生じるのは否めない。この本の原題は「Where Good Ideas Come From: The Natural History of Innovation」つまり「良いアイデアはどこからやってくるのか:イノベーションの自然史」なのであり、「自然史」の部分がキモなのである。つまり歴史書として捉えたほうが適切であり、単なるアイデア発想法のハウツー本ではないのである。何よりそこは強調しておきたい。

 この本ではダーウィンらにおける進化生物学の理論構築から活版印刷やコンピュータといった電子技術に至るまでを、イノベーション創発の観点でダイナミックに論じている。イノベーションは、それを生み出した個人のひらめきや能力に注目しがちであるが、それを支えたり誘発させやすい要因を史的な枠組みから捉えてみようという意欲的な一冊なのであった。

 特に冒頭の「隣接可能性」の章で語られていたことで、隣り合うさまざまな部屋のドアを開けるように、あらゆる可能性を試行錯誤しながらどんどん探索していくその姿勢は「DIY精神」そのものであり(奇しくもわたしがDIY精神について他人に語るときと同様、この本でも映画『アポロ13』のことに触れているので、私はこの著者とだったら飲みに行けると思った)、そしてそのあとの章で出てくる「セレンディピティ」も、これは自分にとっては「シンクロニシティ」の話であり、まさに高校生の頃から今に至る、自分の抱えるまとまりのない関心領域を結びつけそうな道筋を語られちゃった感じがして面白かった。こういう本を書いてみたかった・・・。

「ゆっくりとした直感」の章では、2001年におけるアメリカ同時多発テロが起こる兆候を、それぞれ別の捜査官が自分のテリトリーのなかで事前に感じ取って危機意識を発信していたにもかかわわず、しかしそれら個々人の「直感、ひらめき」が結びつくことがなく、誰にも関心を持たれずに終わってしまったことの悲劇を取り上げている。これは同じ著者がその後に書くことになる『ピア: ネットワークの縁から未来をデザインする方法』にも通じるテーマなのであるが、中央集権的な古い体質の組織における「どうしようもなさ」についての著者なりの「怒り」に似た、強い主張を感じさせる部分だ。

 あとこの本でたびたびサンゴ礁の話が語られていたので、いま個人的にもサンゴ礁のことについて関心が高まっている。これからの社会組織(たとえば教育機関のあり方とか)を考えるうえで「サンゴ礁モデル」っていうのは有益なポテンシャルを秘めた知見がたくさんありそうな、そういう示唆も与えてくれた。

 著者によるこの本に関連したTEDトークも観られる。18分ぐらい。こちら
ここで語られている途上国での保育器の話や、ソ連のスプートニクからの信号をほんの思いつきで追いかけた研究者の顛末なども同書のなかでじっくり紹介されている。

 ちなみにこの本の存在を知ったきっかけは、オースティン・クレオンの『クリエイティブを共有(シェア)!』における参考文献リストで挙げられていたからであった。この著者による以下の本たちはこれはこれで気軽に楽しく読めておすすめ。
 


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2015.06.27

グーグル・ストリートビューの未来

 グーグルのストリートビューについて、最近ふと思ったことがある。

 いまネット上で観られるのは、もちろん最新版の画像データの集積なのだろうけど、
 もしかしたら、過去に撮影された風景も、グーグルならきっと保管しているはずだ。

 そうなると将来的には、「同じ場所の過去の歴史的景観が閲覧できる」ということになる。

 きっと、ぜったい、それは意図されている気がする。

 そしてまた、そのデータをみては、懐かしさのあまり涙だって流すであろう自分の姿を予期してしまう。
 いまだって、そのときのことを想像しただけでジワッときそう。

 ちなみに、以前も紹介したかもしれないが、「世界中のストリートビューをランダムで表示するサイト」っていう、旅行好きにはたまらないサイトがある→(こちら)。 これ作った人となら友だちになれそうな気がする。


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2015.03.17

モントリオールの観光案内マップの「折りたたみ方」が素晴らしかった件

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きょう仕事場で見せてもらった、モントリオールの観光案内マップ。

折り方が凝っていた。


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地図は基本的に蛇腹状に折るのがセオリーなのだが、じょじょに折る幅を狭めてあるのだ。そして下の部分も手前に折込んで、一番外側が全体をカバーするようにつつむ。

この方式だと、蛇腹のそれぞれのページがめくりやすくなる。町歩きをしながら開くような地図は、広げやすさが重要である。文章で書くと説明が難しいが、とにかく「使いやすく、かつビジュアル的にも良さげな折り方」になっていたのである。


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2015.02.11

ガケ書房で、流血マッチをやらかした話

長らく親しまれてきたガケ書房が、その名前ではもうすぐその歴史を終えることになる。

1月にお店に行ったとき、店長の山下さんが「店の外壁に積んでいる石を、最後はお客さんに自由に持って行ってもらおうと思っている」とおっしゃっていて、甲子園の土を持って帰るような感じで良いプランだなぁと思った。
(2月15日に『ガケ崩し』という名前で、イベント化されました)

そこで思いついたのが、ガケ書房のお買い物袋に印字されている「ガ」の文字を、バンクシーのようなグラフィティばりにステンシルで作ったらどうかということだ。お客さんが思い思いに好きな石を選び、その「ガ」の文字をスプレーでプリントできたら、なおいっそうステキじゃないか。

本当だったらすぐに試作品を作ってみるべきなのだが、折しもガケ書房と同様、私個人も「引っ越し」というイベントを実施することになり、結局はそっちの作業にあらゆるエネルギーを使ってしまって、今日の今日まで思いつきを形にせずに終わっていた。

そうこうしているうちにガケ書房の営業も今週がラストとなり、私の引っ越し作業も大詰めを迎えながら今日の祝日を迎えてしまった。ずっとステンシル作成のことが気にかかっていて、もはや今日しかないと思い、いざ作ってみることにした。

うむ、そうだ。君が思うとおり、本来ならば私は引っ越し作業に専念すべきである。しかしどうしたって人間は、「そうじゃないこと」をこういうときにやりたがるし、こういうときだからこそ楽しく集中して作業ができてしまうのである。

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気づけば引っ越し荷物のなかにあらゆる材料や道具がうもれてしまい、結局、土台となる素材はそのへんの引っ越し用資料のなかにあった「大阪ガス」のクリアホルダーを使うに至る。

そして実はこの作業のあと、午後はたまたま近所にある某国際交流会館へちょっとした出張仕事があったので、このステンシルを作り終えた直後にちゃんとした格好に着替えて、30分後にはまるで「ガ」の文字を切り抜いたことなんてありませんよみたいな顔でしれっと会議室に着席していた。

帰宅後、ふたたび着替えて自転車に乗り、出町柳のホームセンター、ケーヨーデイツーへ。

なにせ石にスプレーするので、水性よりもコンクリート用のスプレー塗料だろう・・・と思い、そしてあまり深く考えずにカラーは「赤」をチョイス。

ガケ書房のあの大量の石たちが、赤い文字で「ガ」とスプレーされていく光景を楽しく想像しながら、ガケ書房へ。

たぶん、半笑いで自転車をこいでいたはずだ。


店に入ると、ひさしぶりにガケ書房のスタッフとしてのうめの氏にお会いする。さっそくスプレーとステンシルを見せると、いつものように冷静な口調で「ちょっと実験してみましょうか」と、入口横の「もぐらスペース」に積まれている石のところへ(すでに一部の外壁は解体されていて、石を持って帰ることができていた)。

タテーシ、適当な平たさをもつ石を選んで、

ステンシルをあてがい、

シャカシャカとスプレーをふり、

プシューっといく。

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最初のミスは、スプレーの「撹拌」が足りなかったことにより、液状にダラーっと色がついた。

そしてよーく振ってからスプレーしても、結局は石の上に付着した色が徐々ににじんでしまった。

ガケ店員のねねこさんも参戦し、お店にあった「ガ」のゴムスタンプを用いて、衣類用のインクで石につくかどうか実験。
結論からいうと、そっちのほうがいい感じだった。

そしておまけに2,3の石に向かってスプレーを吹き付けたことで、ボタボタになって付着したりしたものもあり、赤色の塗料がついた石が散乱する状況になってしまい、まるでガケ書房のフィナーレを「血祭り」にしてしまう勢いとなった。

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途中で山下店長も様子をうかがいに来て、うろたえる私にたいして

「これぞDIY!」

「その気持ちが嬉しいですよ!」

と、温かい言葉をかけていただいた。


タテーシのDIY、今回は完全に企画倒れ。

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そもそも、どうして「赤色」のスプレーにしたのか、自分(笑)。
せめて白色系でいっとくべきだった・・・・。

寒いなか、そしてフィナーレ週間の祝日という超お忙しいなか、この実験を見守ってくださった山下店長、うめのさん、ねねこさん、ご迷惑をおかけしました・・・こうしてブログのネタにするしかない状況になってしまい申し訳ありません(笑)。
そしてプロレス好きの山下店長へのオマージュとして、今回の題名を「流血マッチ」にしてみました(笑)。

ガケ書房での最後の想い出が、「血だらけの石」という、このオチ・・・(笑)
(そして最初にスプレーを試した石を、記念に持って帰らせていただきました)

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下に敷いてもらった新聞紙の、この猫の写真をみて、まさに企画「倒れ」になっていると、うめの氏がうまいこと言っていた(笑)。

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2015.01.03

TEDの「世界で一番退屈なテレビ番組がやみつきになる理由」のプレゼンがじわじわくる

ノルウェーの公共放送のテレビ局NRKで、ふとしたアイデアから生まれた「ノルウェーの西から東へいく7時間の列車の旅の様子を、最初から最後までノーカットで流す番組」なんていう企画が、制作者の予想以上に好意的に受け止められ、その後も「沿岸部をいく船旅を5日ちかくぶっとおしで生中継する番組」なんていう暴挙に近い企画にトライしてみたら、それがまたノルウェー国民にウケていき、こうして「スローライフ」ならぬ「スローテレビ」という新しいジャンル(?)の開拓になっていったという、そういうハナシがTEDでプレゼンされていた。

このプレゼンがジワジワくる面白さ。こういうネタが好きな人はぜひチェックを。15分間、日本語字幕つき。

このプレゼン、やはりテレビ関係の人だからか、ちょっとドンくさい感じの(←スローテレビだから!?)映像の見せ方もウマい。
「我々はヘンなことをやってみたんだけど」という自覚を充分に持っていて、つまり「ちょっと自信なさげにやってみた」という背景を抱えつつ、マジメに淡々とこの状況の推移を語っていくことで生まれる、なんともいえない「可笑しさ」が絶妙。

この「スローテレビ」はその後もいろいろ作られているようで、ひたすら暖炉の火が燃える様子を番組にしたり、編み物をしている人を写し続けたりとか、テレビ番組の概念を覆し続けている。暖炉の番組は確かに観たい気がする(笑)

やはり携帯電話やソーシャルメディアの普及という時代状況ゆえに、視聴者が番組の楽しみ方を自分たちで作っていけるような要因が大きいわけで、そういう枠組みで捉え直すと、昔ならまずもって「そんなのダメだ」となるアイデアでも、この時代的な条件下ではひるがえって面白いものに変化していくこともありえそう。
まぁ、いずれにせよノルウェー国民、センス良いよ!(笑)

でも、そう思うとすでに日本では『水曜どうでしょう』という番組があって、バイクに乗って長距離を走る出演者の背中だけをただひたすら追っていたり、放送事故かと思わせるほどの真っ暗な画面のなかで夜釣りをする状況をひたすらカメラが見守っていたり、これも「スローテレビ」だと言えそう。

あと、このプレゼンを見て個人的にグッとくるのは、かつてさんざんブログにも書いたスカパーの「エコミュージックTV」も、まさにスローテレビを体現していた存在だったわけで、やっぱりこういう番組の需要ってあるはずなんだよなー、っていう。



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