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2017.03.24

「マーチエキュート神田万世橋」で開催の「Anonymous Camp」にて、シャムキャッツがプロデュースする「EASY展」に出品させていただきます。

 東京の神田、マーチエキュート神田万世橋というなにやらステキな場所で開催される「Anonymous Camp」という期間限定マーケットのイベントにおいて、シャムキャッツがプロデュースする「EASY展」が行われるとのことで、いままで「EASY」に参加した作家さんたちにお声がかかり、私も今回出展させていただくことに。(自分のうっかりミスで参加表明が遅くなってしまい、関係各位にご迷惑をおかけしつつ・・・)

このタイミングで、今回はじめてリリースする新作アイテムがこれ。

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「DIYぽち袋作成キット」。
以前の「EASY TOUR@京都」で出展した「封筒づくりキット」が、ちょっと大きすぎるのと、分かりにくさがあったんじゃないかという感じがしたので、より小さく(手の平サイズ)、かつ封筒よりも実は使用頻度が高そうな「ぽち袋」に焦点をしぼってみた。

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こうして好きな雑誌のページを、テンプレートを使って切り抜いて、折込んでいく。
接着は両面テープの幅の狭いのを使ってみたり、いろいろと。

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なぜか、どういうわけか、封筒とちがって「ぽち袋」のサイズになると、完成品もどことなくファニーだったり、ジワジワくる笑いがただよう感じがする。自分としてはそこにあらたな可能性を感じている。

上の写真のぽち袋の作例サンプルは、このブログの記事のために作ってみたもので、「EASY展」に向けて送った作例サンプルはまた違ったものになっている(急いで作って速攻で東京に送ったので、写真を撮り忘れていたのだ)。現地に置いてある(であろう)ぽち袋のサンプルをみて「カズダンスかよ!」とか「なぜ女優の小林聡美なんだwww」とか思っていただけるとうれしい。

会期は2017年3月24日(金)~3月30日(木)
時間:11:00~21:00(日曜、祝日のみ20:00まで)
そして29日、30日はシャムキャッツのメンバーが2人ずつ日替わり店長でやってくるとのこと!


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2016.10.06

『未知の駅』に寄稿させていただきました&「乾物屋スモール」がもうすぐオープンする件&このごろのこと

さぶさんのZINE『未知の駅』vol.6「つくる」がリリースされてます。でもさっそく完売しているみたいですごい。
昨年のカルチュラル・タイフーンで一緒にセッションをさせていただいたのがすごく遠い昔のことのようで。
この号で「手づくりの叫びかた:ZINEとDIYをめぐって」という文章を書かせていただいてます。すごく好きな感じの文章が書けた。
そしてその次のページをめくると、これまたカルチュラル・タイフーンでご一緒させていただいた小笠原博毅先生の、セルティックを舞台にしたフットボール・ファンジンの論考が載っていて、個人的にグッとくる。

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卒業生のおおつぼまどかさんがフリーペーパー「スロウダウン」を作りはじめて、いろいろな生産者さんとかにインタビューしていたと思ったら、こんどは大阪の高槻にある民家を改造して乾物屋さんをはじめることになり、あまりの展開力に驚くと共に敬意を表し、このお店をつくるためのDIY作業をこのあいだ手伝いにいった。10月13日オープンなのだが、たぶんお店の中身はオープンしたあとも作り続けられることになるであろう。別にすべてを時間内に納める必要はないのだ・・・と言い聞かせながら、人生はじめての「漆喰塗り」をさせていただく。こんなに気軽に漆喰って塗れるのか! と思った。持ち家だったら自分で塗りたくなる気持ちが分かる。

「乾物屋 スモール」(HPはこちら)。名前がいい。コンセプトと店主の雰囲気とか生き様がぜんぶ伝わる名前。
何せ自分もある意味ではお店の立ち上げに関わっているので(天井近くの漆喰を塗っただけですが)、これは気合いを入れて広報したいお店。
なかなか自分では乾物を日々使いこなせていないけれども。
でも乾物だけじゃなくて、いろいろな人々がまじわる場所にしたい、とも店主は考えているようで、これからがたのしみ。

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簡単には言いたくないけれども、やはりどうしても「怒濤の日々でした」としか言いようが無くて、このブログに告知するのを忘れるぐらいの状況で、この10年間の自分にとって超重要な仕事イベントが先週末におわり、その会場にはたくさんの、私が好きな人々と、とってもお世話になっている人々とかが同じ部屋にいて、でもお互いは知らない人同士という、眠りながら見ている夢のような世界で、その状況はなんだか自分の結婚披露宴みたいな感じでいられて、仕事の疲れを癒してくれていましたよ。うん。

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自分のいいかげんさ、ということにすごく注目せざるを得ない日々があって、そこにシンクロするかのように豊洲市場のニュースが連日報道されていて、私の生活とは次元も経緯も異なる領域の話ではあるものの、「あるはずの盛り土が実はなかったことが、首長が変わったとたんに判明する」という側面だけを注目していると、どうしても、なんだか、その「いいかげんさ」が他人事じゃない気分になってしまっていて、その想い出と共にこの9月10月が流れていきそうな気配。
やー、それにしても土ですよ、土。盛られているはずの土が実はなかった、っていうダイナミズムや視認性の高さに関わらず、それが誤魔化されていたという、「奇術における世紀の失敗」みたいな味わいを覚えるわけで。伝わるだろうかこの文章、この気持ち。

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2016.06.14

Lilmagさんで『HOWE』新作とTシャツづくりZINEを扱っていただいてます

野中モモさんのLilmagにて、『HOWE』の22号(こちら)、そして最新作ZINEである『Tシャツ印刷であそぶZINE』(こちら)を扱っていただいております! ありがとうございます・・・! Lilmagブログでもコメントをいただいておりますー(こちら)。

たしかに今回のハウは、きわめてマンガに近い描き方をしていて、それもおそらく『かくかくしかじか』の影響かと思える。

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ちょっと前になりますが、Harukana showの2週連続トークの2回目、Grassroots Media Zine3号をめぐる、ジョン・ホッピー・ホプキンズのことやZINEそのものについての対話(こちら)。
次のハルカナショーでもタテイシは語らせてもらっています。EASYのことや、ハウができたことなど。ストリーム配信は日本時間土曜日の朝8時より。くわしくは(こちら)。

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最近の「なんとなくシンクロニシティ」。

先日、ご飯を食べていたら友人からLINEメールで「冷酷度チェック」っていうサイトのURLが送られてきた(これね)。
ひととおり回答して、私の得点は「61:あずきバー・レベル」だったのだが、そんな結果をめぐって友人とLINEでやりとりしつつ、ふと気づいたのが、たまたま私がまさに今飲食店で食べていたのが、人生で3度目ぐらいしかオーダーしたことのないと思える「冷やし中華」だったので、なんか苦笑い。

あ、でもこれから積極的に冷やし中華は食べるかもしれない。なぜ今まであまり外食時に食べなかったのかよくわからないけど。

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世の中にはありとあらゆる学術学会があるのだが、最近見つけたのが「日本ゴルフ学会」(これ)。学会の発行する雑誌は『ゴルフの科学』という。

もはや私にとってこれは「看板屋の看板問題」に通じるところがあるが、きっと学会の年次大会はゴルフ場で学会を開催し、懇親会とかはゴルフをプレーするんだろうなー・・・ということは容易に想像される。

しかし私の予想をさらに越えて、学会大会の要項をよく読むと、学会のなかでゴルフ場でプレーすることを「フィールドフォーラム」という名称でプログラムに組み込まれていたりする。それはシンポジウムでも研究発表でもなく、「フィールドでフォーラムする」時間なのだそうだ。もちろん、ゴルフ学会がれっきとした学問としてゴルフを扱っていることは否定しないが、それでもきっとこの学会に出張する先生たちは事務方から「単にゴルフで遊んでいるだけじゃないんですか」と言われまくってて、いやいや、何らかのフォーラムがそこで展開されているのだよ・・・ということで、この名称を考えついた人は、なんだかすごいとすら思う。

ほかにスポーツの名称がついた学術学会はほかにもありそうだけど、ゴルフ学会ほどにその主題となるスポーツをプレーすることが年次大会のプログラムに堂々と組み込まれることってどこまであるのか、ちょっと気になってくる。


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2016.05.31

フリーペーパー『HOWE』vol.22が完成(4年ぶり・・・)

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「ハウ」の新作、できました。

今号のテーマは「ヘタな英語でも、生き抜いていくために」。
英語とのつきあいかたについて、思うところを書きまくってます。

まずは木曜日のシャムキャッツ「EASY TOUR」@京都磔磔に持って行きます。持って帰ってもらえると嬉しいです。

ちなみに今回の印刷も「京都カンプリ烏丸店」でお世話になったのだけど、カンプリの店舗によって両面印刷についての方針が異なっているようで、ここの店では「1時間程度乾かせば裏面に印刷してもいい」ということだったのが実に助かる。片面を終えた印刷物を置かせてもらって、店を出て四条通まで歩いて京都芸術センターでフライヤーとかチェックしにウロウロしたりCOCON烏丸ちょっとのぞいて帰ってきたら余裕で1時間は過ぎていった。

「EASY」が終わってからは、徐々にいろいろな方面で配布をさせていただきます。
よろしくです!

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2016.05.22

HarukanaShow No.270:60年代ロンドンのカウンターカルチャーを生きたJohn ‘Hoppy’ Hopkinsのことや、ZINEづくりでお世話になっている印刷会社イニュニックのことなど

イリノイ州アーバナ・シャンペンと日本をつなぐコミュニティラジオ番組「ハルカナショー」の最新話、私も参加させていただきました。
ポッドキャストと解説サイトは(こちら)

私に関しては、来たるべきシャムキャッツ「EASY」のことについて話をさせていただいています。この時点ではまだ何も新しいグッズを作っていないのに、なんだかシレッと「準備はできてます」みたいな雰囲気に聞こえるのがポイントです。

そしてMugikoさんがイリノイのTomさんとやりとりしながら作ったGrassroots Media Zineの第3号の話がメインです。知る人ぞ知る、60年代ロンドンのカウンター・カルチャー・シーンにおいてさまざまな人々をつないだ仕掛け人、ジョン・ホッピー・ホプキンズ氏の、生前の貴重なインタビューを紹介しています。

ホッピーについては、教えてもらうまでまったく知りませんでしたが、若き日のピンク・フロイドとの関わりなど、個人的にもすごく興味深い活動を続けてきたようです。そしてこのサイトで紹介されているリンク先の追悼記事をみても、このファッションセンスなど、いつまでもアヴァンギャルドで素敵なおじいさんだったようです(こちら)。

そして本号は、その60年代当時の印刷物の雰囲気を出せるような体裁のZINEにしたいということで、かねてからお世話になっている印刷会社イニュニックさんを推薦させていただき、晴れて(Mugikoさんは現地に赴き!)イニュニック社による素敵な雰囲気の冊子が出来たという展開に。というわけでイニュニック探訪記もあわせてお楽しみください。トーク後編は翌週に配信されます。

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2016.02.03

仕切り直しのフリペづくり

 「最新号」がすでに4年前のものとなっていたフリーペーパーの新作は、取りかかって2年近く停滞したまま放置状態だった。
 それらをリセットして別のテーマで衝動的に作りたくなったから、仕切り直しに踏み切る。

 日々の落ち着かなさや慌ただしさは言い訳にならないのである。

 でも、そうやって重い腰をあげて少しだけ前に進むと、「締め切りっぽい目標期限」が予想もしないきっかけでやってきたりする。くわしくはまだ何も書けないのだが、そういうタイミングも含めて、これらが無事に完成までこぎつけられるように・・・と願う。

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 あと、今年は年明けからブログ更新頻度を意識的にあげております。だいたいこういうのは最初だけなんだろうけど(笑)

や、今年はブログ重視でいきますよー。

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2015.10.24

フリーペーパー『スロウダウン』第4号 特集:食べる

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後輩・わかめさんのつくるフリーペーパー『スロウダウン』vol.4、2015年秋号。
特集テーマは「食べる」。

今号ではタテーシもインタビューを受けております。「よくかんで食べる人」として。
「よく噛む」っていうのは、かなり重要性を感じているテーマなので、これについてはいつかじっくり書いてみたい。

今回のこの特集、それ以外にも「食べ物のおいしさを引き出す人」「小食の人」「味覚障害の人」、それぞれの方々における「食べること」への語りがとても興味深いインタビューが掲載されています。

あと山田製油のごま油工場見学レポートも、とても気になります。

『スロウダウン』フェイスブックページはこちらー

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2015.10.12

シャムキャッツpresents「EASY2」、ありがとうございました!

 
 シャムキャッツ presents「EASY2」、今年も呼んでいただき、そしてさまざまなお客さんに来ていただき、ありがとうございました。
 去年もそうでしたが、あの時間が夢のような感覚で、ふしぎです。
 ちょうど24時間前に渋谷にいたことも含めて、なんだか、夢っぽい。

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 そして今年は、「即興ZINEづくり」にたくさんのオーダーをいただきました。
 ひたすら書きまくっていたら、気がついたら夜になっていた感じです。でも若者だらけの会場の隅っこでひたすらZINEを書きまくっているほうが、アラフォーのおっさんにとっては居心地がよかったりするわけですが(笑)
 
 この「即興ZINEづくり」が自分にとって面白いのは、その場でお客さんにちょっとしたインタビューを行い、そこで得られた情報から自分の引き出しをグルグルとかきまぜて、瞬間的・衝動的にペンを走らせていくとどうなるか、という実験だからです。それと同時に「この日のイベントを通して出会ったお客さんへのお手紙」みたいなカタチになっていく、そういうZINEのあり方みたいなものを探求する試みでもあります。

 
 自分の思いついたテーマについてZINE作家に話をして、そのあとにいろんなミュージシャンのライヴを楽しんで、音楽のチカラにグッときたあとに、帰り際にまたZINE作家のブースにいったら、さっき喋った話に関して、自分だけに向けた文字やイラストが並ぶ一冊のZINEが出来上がっているっていうのは、これはかなりステキなことじゃないかと、ちょっと自画自賛したくなるんですが、でもその自画自賛の半分以上は、こういうZINE作家をライヴイベントに呼ぼうと決めたシャムキャッツの方々の慧眼が含まれていて。シャムキャッツがロックバンドとしての立場から、ZINEのことを音楽ファンの人たちにも発信してくれている、そのことへの自分なりの感謝を込めたレスポンス、という感覚です。もっと言うと「対バン」している感じなんです・・・あ、ちょっと言い過ぎてますか(笑)

 まさに今年のカルチュラル・タイフーンで提示されていた「対話醸成装置としてのZINE」というコンセプトも、ある種こういうありようのことを言っているのかもしれないな、とこの日は書きながら気づかされた次第です。
 
 ちなみにこの日の最後にいただいたオーダーのテーマが「吉田ヨウヘイgroup」というバンドについてのもので、バンドのベーシストとそのサポーターさんが面白がってオーダーしてくれたのだけど、自分としてはまったく知らないバンドだったので、これまでになくハードルの高いテーマ設定で、この企画史上はじめて「うわー、どうしよう!」と内心焦ったわけです。で、そのときフト、静岡のELLEさんのZINE「LOCKINON'」のことが思い起こされて、基本的なバンドの情報をいただいたのち、まったくの妄想でバンドのことを書きまくるという挑戦をしてみたわけです。結果的にすごく喜んでもらえて(適当に思いつきで書いたことでも、わりと正解だったりすることもあって驚く)、自分も書いていて楽しかったので、よかったです。

 ・・・で、あとになって他のお客さんにたずねたら、吉田ヨウヘイgroupはとても人気のあるバンドだということを教えられて、冷や汗をかく次第(笑)。
 でもこのおかげで、吉田ヨウヘイgroupというバンドにかなりの親近感を覚えたので、また新しい出会いと発見のあった一日でありました。

 というわけで、実はブースを出させてもらっているZINE作家の側が、実は音楽イベントの場をかなりお客さん的に楽しませていただいているという状態で、また次回も参加できたらなーと思っている次第です。本当にありがとうございました!

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「すきなバンドをおしえてよTシャツ」をすごく気に入ってくださったお客さん。ヴィンテージ感のある「CCレモン」の販促用Tシャツがオシャレな方でした。ありがとうございます!


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2015.10.07

新作ZINE『Tシャツ印刷であそぶZINE』と「すきなバンドをおしえてよTシャツ」をつくりました

つぎの土曜はいよいよ「EASY2」が行われるわけで、なんとか間に合ってよかった・・・

新作のZINE、『Tシャツ印刷であそぶZINE』ができました。

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24ページ。「いいかげんでアバウトな人にささげる手づくりシルクスクリーン印刷DIYガイド」というコンセプトです。

「『着る』以上の楽しさ、『刷る』Tシャツ生活へ。」と、なんだかあらためて読むと80年代的なキャッチコピーを背表紙に書かせてもらっていますが・・・

ともあれ、これまでのTシャツ自作印刷について培ってきたノウハウを、かなりおおざっぱな方法で作れるように解説し、でも説明はわりと丁寧にして書いてみたつもりです。

・・・まぁ、これからの季節、どんどん寒くなるっていうのに、Tシャツ印刷っていうのを推すのはどうかと思うけど、それはそれとして!! うん、ほら、だって、ライヴハウスは年中熱い空間だろうし!!


・・・で、その勢いで急きょ新しいデザインでTシャツも作ってみました。

「すきなバンドをおしえてよTシャツ」。

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その昔、友人のクエさんが私の作った「STUDY PUNK Tシャツ」を着て海外旅行にでかけたら、現地でとある男の子に「僕も勉強してるよ!」と声をかけられたっていうエピソードがすごく素敵だったので、そういうノリで「知らない人に好きなバンドについて語られるかもしれないTシャツ」っていうコンセプトで作ってみました。

というわけで、これらを抱えて土曜日は「EASY2」にいきます!
緊張してきた!
(笑)

あ、それと「EASY2」を紹介しているこちらのサイトでいきなり名指しで語ってもらっています! さらに緊張するやつ!!

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2015.06.14

カルチュラルタイフーン「En-Zine(Zineの輪):反時代的対話醸成装置」のセッションを実施しました

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ひさしぶりにカルチュラル・タイフーンというイベントに関わることができ、貴重な機会をいただいた小笠原さん、麦子さん、さぶさんに感謝です。そして来ていただいた方々、朝一番のセッションにも関わらず、ありがとうございました。

「そもそもなぜフリーペーパーやZINEを作ろうと思ったのか」というかなり初発の部分を整理して、それを伝える作業を通して、いろいろと再確認できる部分があった。
実家のどこかにあるはずだけど、なかなか見つからなかった、「自分にとってのすべてのはじまり」である別冊宝島『メディアのつくり方』もこのイベントにあわせて別途古本で調達して持ってきて、自分のZINEに並べて置いてみたり。久しぶりに読み返すと、思っていた以上に「この本、やっぱり、おかしい!(いい意味で)」っていう内容だったので、これはこれでまたどこかでじっくりネタにしてみたいと思っている(さぶさんもセッション前にこの本を手にして「すごい!」と唸っていたのが印象的)。

さぶさんとは、この日が初対面なのだけど、じつは数年前に、私の『HOWE』をくださいというお便りをくれたので、手紙を添えて送ったことがあった。「フリペに手紙が添えられていたこと」が本人にとってインパクトがあったとのことで、そのときを振り返ってさぶさんは「まだあのときの手紙の返事は書けていませんが・・・」っていう、とてもオシャレなセリフでもって表現してくれた。ZINE的なるものに初めて触れた経験が『HOWE』だったというのも本当に光栄で、こうして遠くに住む知らない人に送ったフリペと手紙のリアクションを、その数年後に、本人から直接このようなかたちで返されるという、なかなか得がたい経験をさせていただいた。

麦子さんやさぶさんのプレゼンで共通して出てきたことについて印象的だったのは、たとえばさぶさんにとっては「オルタナティブな生活を送るためにはどうすればいいか」の、その解決方法そのものを提示するだけでなく、解決に至るプロセス自体の楽しさを伝えたいというのがあり、そして麦子さんにとってもZINEというのは「途中経過をカタチにすることができるツール」として捉えることが語られていた。
それはつまり、早急に答えなり結末なり結果を出しがちな現代社会の「極端走り」に抗う姿勢でもある。ZINE(というか個人がつくるオルタナティブ・メディア全般がそうなのだろうけど)が果たしうる可能性としては、その「中途半端さ」であり「いいかげんさ」であり「神出鬼没さ」だったりするわけで、その「煮え切らなさ」こそを大事にしていきたいところでもある。

そして小笠原さんが最後に「良い意味での『押しつけがましさ』」っていうフレーズを提示していて、それもZINEならではの感覚かもしれないと思った。「読む/読まない」っていうのは、あくまで商業的な判断基準であったりするのだが、ZINEやフリーペーパーは得てして、そういう枠組みではないところから読者の手に「押しつけるかのように」もたらされる場合があって、そのあたりの感覚が、さぶさんが『未知の駅』の創刊号を「ヒッチハイク」というテーマで始めたことをなぜか想起させ、なんとなくその両方の感覚が似ている気もだんだんしてきた。そうか、フリペやZINEってヒッチハイクに似ているかもしれない。いま書きながら気づいた。

そうして私が最後に言わせていただいたのが、「ZINE」を名詞ではなく、動詞的に捉えていこうということだ。行為のプロセスそのものがZINEであり・・・っていう感覚(そう思うと、浜松の「ZING」は、そのネーミングそのものがまさにそのことを示唆しているのであった)。
そのへんのことも含めて、夏のPARC自由学校でもうちょっとじっくり話ができたらいいなと思いつつ、さぶさんとの夏の再会を約束して帰ってきた。

ちなみに写真にあるように、各自が持ってきたZINEや関連資料を会場で並べてみたのだが、机の真ん中あたりにあるのが、元来よりサッカー文化論をテーマにカルチュラル・スタディーズを行ってきた小笠原さんが持ってきた超秘蔵資料・・・スコットランドのサッカークラブ、セルティックやレンジャーズ等々の、ファンが作るZINEたちである。今回のセッションでそのことについて触れるチャンスがなかったので、ぜひこれらのフットボール・ZINEをめぐる小笠原さんの話を、(マニア根性丸だしで)個人的にいろいろ聞いてみたいのであった(笑)。いつかまた近いうちにそういう機会があることを願いつつ。


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